『チケ流』はいつまでならキャンセルできる?
キャンセル料はいつから、いくらぐらいかかるの?
公演が中止や延期になり、払い戻しとなったらどうする?
…転売サイト『チケ流』を利用するとき、初めはこのように不安に思うもの。
普通の販売サイトとは違う独特のタイミングや手順があるので、少々複雑かもしれません。
特に払い戻しの場合は、売り手へのチケット返却や支払った代金の取り戻し方法など、通常の購入時とは異なる部分が結構あるんです。
しかも、チケットの所在や代金の受取状況などによっても手順が異なるので、どう対応すれば良いのか混乱してしまうことも…。
そこで、ここではチケ流で取引したチケットのキャンセルや、払戻しの対処法など、わかりやすく解説していきます。
問い合わせ窓口に関しては【こちらの記事】で紹介していますので、ご覧くださいね 。
※ 情報は執筆時のものです。法令などが改定される可能性もあります。
キャンセルはいつまで?キャンセル料は?
キャンセル規定は、売り手と買い手で異なるので注意が必要。
自己都合によるキャンセルができなくなるのは、次のタイミングを経過した時点です。
まず、売り手側の補足説明をしますね。
売り手がチケ流にチケットの掲載をした後でも、買い手からの注文が入る前ならばいつでもキャンセルが可能です。
キャンセル料もかかりません。
マイページ「お取引中チケット一覧」の取引画面からキャンセル手続きをしましょう。
一方、買い手が現れてチケ流に注文が入った場合は、チケ流から在庫確認の連絡が来ます。
これに対し、「チケットをちゃんと確保してるよ」と返事をすると、買い手が代金を支払います。
この在庫確認をした時点で、売り手都合によるキャンセルはできなくなります。
また、在庫保証の❝チケエク❞として掲載した場合は、上記の在庫確認のステップは省略されるため、買い手はすぐに代金を支払います。
そのため、チケエクのチケットは注文が入った時点でキャンセル不可となるわけです。
ただし、キャンセル不可となってからでも次のルール違反があると取引がキャンセルとなり、売り手がキャンセル料を支払わなければなりません。
【 売り手がキャンセル料を支払う事例(ルール違反) 】
例えば、「座席位置を間違えて掲載していた」「伝えた発券番号で発券できなかった」なども、キャンセル料の支払い条件に該当します。
故意ではなく過失でも該当しますから、よく確認するようにしましょう。
なお、発送の遅れや座席違いなどがあっても、買い手の同意があればキャンセルに該当せず、キャンセル料が発生しないケースもあります。
では、このような売り手の非によるキャンセルの場合、キャンセル料はいくらになるのでしょうか?
【 売り手が支払うキャンセル料 】
➡ チケット代金によってキャンセル料が決まる。
- 500円~3,000円の取引:1,000円
- 3,001円~8,000円の取引:1,500円
- 8,001円以上の取引:チケット代金の20%
なお、キャンセル料金の支払いは、チケ流への振込によって行います。
買い手にチケットを発送済みの場合は、買い手から着払いで売り手へ返送されることになるので、配送料の負担も生じることも知っておきましょう。
しかし、買い手からのクレームによるキャンセルの中には、完全に売り手の不備とは言えない事例が含まれていることもあります。
納得がいかない場合、取引中なら「お問い合わせフォーム」でチケ流に申し出てキャンセルに値しないことを訴える、取引完了後であれば消費者センターなどに相談してみる、などの検討をおすすめします。
一方、買い手の方は代金の支払いが完了した時点でキャンセル不可となります。
このため、即時決済となるクレジットカードは注意が必要です。
逆に、払込期限があるコンビニ支払いの場合などは、期日までに支払いが完了しないと強制的にキャンセルとなります。
❝チケエク❞の場合は、注文後30分以内に支払いを済ませないとなりません。
もちろん、支払い前であればキャンセルを申し出ることもできます。
マイページ「お取引中チケット一覧」の取引画面からキャンセル手続きをしましょう。
ただし、一度キャンセルしたチケット(同一掲載番号のもの)は再注文できないので、注意してください。
なお、例外として、
- 売り手側の発送などにまつわるトラブルがあった場合
- 売り手側がチケット情報を間違えて掲載したことを申し出た場合
- 紙チケットの受け渡し方法が対面の場合に、売り手以外の第三者が受け渡しに来た場合
などは買い手側からキャンセルができます。
チケットを受け取り、❝受取完了連絡❞を入れる前に「問い合わせフォーム」からチケ流に報告しましょう。
キャンセルが認められた場合、支払い済みの代金は口座に返金されます(本人確認が必要な場合あり)。
このとき、口座番号の間違いなどで振込をやり直すと、振込手数料は買い手の負担になるので注意しましょう。
細かい事例は利用規約(第12条)にあるので、買い手からのキャンセル成立に該当する事態に直面したら、確認することをおすすめします。
さて、買い手がキャンセルした際のキャンセル料は金額として明記されていません。
しかし、実際は次のようになるので理解しておくと良いでしょう。
【 買い手の実質キャンセル料 】
- 入金前のキャンセル:キャンセル料無料
- 入金後のキャンセル
〈買い手の都合によるケース〉
支払い分(チケット代、事務手数料、送料等)は返金されず、チケットは自分のものになる。
〈売り手の都合によるケース〉
キャンセル料無料(代金は全額返金)
払い戻しについて
公演が中止や延期・振替となった場合、興行主などによるチケット代金の払い戻しが行われます。
ただ、通常のチケットと違って、リセールに出されたチケットは元の購入者の手元にあるとは限りませんね。
そのため、払戻し手続きへの対応や方法は、その時点でチケットを❝売り手または買い手❞のどちらが持っているかで異なってきます。
また、チケ流では買い手から❝受取完了連絡❞があると売り手に入金し、取引が終了する流れですが、どのタイミングで連絡を入れるかはチケットにより異なるので注意が必要です。
払い戻し方法はチケ流公式サイトで詳しく説明されていますが、以下の解説もぜひご覧ください。
なお、払い戻し先は販売元のプレイガイドや公演主催者などになります。
チケ流ではないので間違えないように!
また、買い手がチケ流から返金を受け取る際、本人確認が必要な場合があります。
指示に従って有効な身分証明書をアップロードしましょう。
紙チケットによる取引の場合
売り手がすでに紙の状態でチケットを所持している場合の払い戻し方法です。
購入時に紙チケットとして受け取ったものや、自分でコンビニなどへ行き発券したチケットなどが該当します。
その① 売り手がまだチケットを持っている場合
は取引そのものが解除(キャンセル)になります。
受け渡し指定・同行募集のチケットの場合は、チケ流から売り手・買い手の双方にメールも送信されます。
送信日から14日以内に連絡ボードを通じて払い戻し実施についての確認をしておきましょう。
さて、チケットは売り手の手元にあるので、売り手が払い戻しを行います。
購入元のプレイガイドや公演の公式サイトなどで手順を確認してくださいね。
買い手が支払った代金はチケ流預かりの状態なので、チケ流から買い手に返金されることになります。
チケ流からの連絡を待ち、指示に従って返金を受けて下さい。
クレジットカード決済の場合はクレカ会社経由、それ以外は銀行口座への振込となるのが一般的なようです。
その② 売り手の発送後で、チケット代を受け取っていない場合
のケースは、買い手が売り手にチケットを送り返す❝返還手続き❞が必要です。
未着の場合は、チケットを受け取ってから手続きに入ってください。
返還手続きには次のようなルールが定められています。
【 チケット返還のルール 】
- チケ流が指定する日までに、受領印が必要な対面受け渡しの方法(簡易書留など)で買い手から売り手へ発送(戻す)すること。
- 返送の送料は買い手が負担。
- 売り手は返還チケットを確認したら、チケ流に返還完了の連絡をすること。
また、「あんしん配送サービス」を利用していて、チケットが❝売り手からチケ流へ配送中❞または❝チケ流預かり中❞の場合でも、通常のようにチケ流から買い手へチケットが届けられます。
買い手はチケットを受け取ったあと、上記のルールに従って返還手続きを行いましょう。
売り手の住所など返還に必要な情報は、チケ流が開示してくれますよ。
なお、あんしん配送サービスの利用料は返金の対象外となっています。
一方、受け渡し指定・同行募集のチケットの場合も、チケットは買い手から売り手に返還しなければなりません。
ただし、同行募集の場合は同時入場後に❝発送完了連絡❞・❝受取完了連絡❞を行うのが一般的なので、公演の払い戻しが決定した時点では、チケットは売り手にあり、買い手は代金をチケ流に預けている状態だと思います。
その①に該当するケースが一般的だと思いますが、すでに買い手に渡したものの売り手が代金を受け取っていない場合は、以下の方法で対応してください。
受け渡し指定・同行募集のチケットで返還が必要な場合は配送受け取りとは異なり、返送の方法などを連絡ボード上でやり取りして決定します。
チケ流から売り手・買い手の双方にメールが送信されるので、送信日から14日以内に返還について取り決めてください。
くれぐれも両者の同意が得られた方法で返還してくださいね。
もしも、14日以内に返還の合意が得られなかった場合は、チケ流が代金の処理方法を判断することになります。
さて、チケットが返還されてきたら、売り手は返還手続きが完了した旨をマイページからチケ流に連絡してください。
その後、売り手が購入元のプレイガイドなどで払い戻しの手続きを行いましょう。
買い手からの代金は受け取っていないので、こちらは問題ありません。
買い手の方はチケ流に代金を支払済みですが、受取完了連絡をする前なので、代金はチケ流が預かっている状態です。
売り手が返還手続き完了の連絡を入れると、チケ流からチケット代が買い手に返金されますよ。
支払い方法がクレジットカード決済の場合はクレカ会社経由、それ以外は銀行口座への振込となるのが一般的なようです。
チケ流からの連絡を待ち、入金を確認してくださいね。
なお、チケ流の指定日までに返送できなかった場合、返金してもらえなくなるのでご注意ください。
受け渡し指定・同行募集の場合は、チケットを返送したことを期日までにチケ流が確認できないと、チケット代金は売り手に振り込まれます。
買い手は確実に売り手にチケットを返還できるような方法で合意してくださいね。
その③ 売り手に入金された後の場合(上記①②以外)
売り手が発送したチケットを買い手が受け取って確認し、チケ流への❝受取完了連絡❞が済むと、売り手にチケット代金が振り込まれます。
振込が完了した出点でチケ流での取引は終了とみなされるため、払い戻しが発表されても、チケ流は関与してくれません。
そのため、買い手が支払ったチケット代や、払い戻しを誰がするのかなど、売り手と買い手で相談することになるのです。
相手への連絡手段として、チケ流が❝連絡ボード❞を一定期間だけ開放してくれることもあるので、利用しましょう。
売り手が払い戻すのであればチケットの返還方法や、チケット代金を買い手へ返金することが必要ですね。
できれば受け渡しが確実な簡易書留などで送ることをおすすめします。
住所や振込口座など必要な情報を、連絡ボードで伝え合いましょう。
また、チケットの種類によっては買い手が払い戻せるものもあります。
この場合、面倒なやり取りは不要ですが、買い手が受け取る払戻金よりも支払った代金の方が高い場合があります。
どちらかが損する可能性や、差額の処理をどうするかなど、よく話し合って決めることをおすすめします。
発券番号による取引の場合
紙のチケットをやり取りするのではなく、コンビニや窓口などで発券番号を使って紙チケットを受け取る方式の取引です。
発券番号を双方が知っている状態だと、どちらも払い戻し可能な場合があるので、注意して払い戻しのやり方を決めましょう。
その① 発券番号を買い手に伝えていない場合
に該当するチケットは、取引が解除(無効)となります。
チケットは売り手が発券できる状態にあるので、売り手が払戻し手続きをすればOKです。
払い戻し方法は購入したプレイガイドや公演HPなどで案内されているので、その手順に従いましょう。
一方、買い手が支払った代金はチケ流が預かっているので、チケ流から買い手へ返金されます。
チケ流からの連絡を待ち、指示に従って返金を受けて下さい。
クレジットカード決済の場合はクレカ会社経由、それ以外は銀行口座への振込となるのが一般的なようです。
その② 発券番号を買い手に伝えたが、買い手の発券前の場合
発券番号を買い手に伝えている(発送完了連絡済み)と、売り手・買い手の双方が発券可能な状態にあります。
チケ流から売り手・買い手に取引解除のメールが送信され、連絡ボードでのやり取りが可能になるので互いに話し合い、メール送信日から14日以内に返還方法を決めなければなりません。
発券番号を伝えていても買い手が発券しておらず、売り手への入金もまだの場合は、売り手がチケットを発券して払い戻しを行い、買い手はチケ流から代金の払い戻しを受ければ丸く収まりますね。
払い戻しが決定したらマイページの該当取引画面にある❝送金停止依頼❞をしておく方が良いでしょう。
発券前に受取完了連絡をした場合も、直後であれば送金停止依頼によって売り手への振込をストップし、チケ流から返金できる可能性もあります。
なお、売り手が発券番号を伝えたけれど、発送完了連絡を入れる前に払い戻しが決定した場合も、買い手の発券前ならば上記の手順で済みますね。
ただし、買い手が発券してしまった場合は連絡ボードで話し合い、チケットを売り手に返還しなければなりません。
買い手が支払ったチケット代金は、売り手のチケット返還の確認後、チケ流から返金されます。
その③ 売り手に代金振り込み後の場合(上記①②以外)
買い手が❝受取完了連絡❞をチケ流に入れると、チケ流は預かっていたチケット代金を売り手に振込ます。
この時点でこの取引は完了となっています。
したがって、売り手への代金振込後に払い戻しが発表されても、チケ流は関与してくれません。
売り手と買い手で相談して、払い戻しや代金ををどうするか決めることになります。
お互いの連絡手段としてマイページの❝連絡ボード❞を開放してくれることがあるので、 相談内容や必要な情報をやり取りし、速やかに決めていきましょう。
売り手が払い戻すのであればチケットの返還方法や、チケット代金を買い手へ返金しなければなりません。
受け渡しが確実な簡易書留などで送ることをおすすめします。
住所や振込口座など必要な情報を、連絡ボードで伝え合いましょう。
一方で、買い手が払戻しできるチケットもあります。
例えば、コンビニ発券したチケットの多くは、発券したコンビニに持ち込めば払い戻せるのが一般的です。
※ 方法はコンビニチェーンにより異なります。
この場合、やり取りは不要ですが、買い手が受け取る払戻金よりも支払った代金の方が高い場合があります。
どちらかが損する可能性や、差額の処理をどうするかなど、よく話し合って決めることをおすすめします。
電子チケットによる取引の場合
電子チケットによる取引は、分配と呼ばれるチケットの受け渡しのほか、売り手が買い手と同行して入場するなどの方法があります。
また、買い手が支払った代金は公演日を過ぎてから売り手の口座に振り込まれます。
このように、他のチケットとは少々異なる方法での取引となるので、払い戻しの手順も異なる部分があります。
チケットの状況や払い戻し発表のタイミングなどに気を付けて、手続きしましょう。
その① 売り手にチケット代金が支払われる前の場合
公演主催者から払戻しの発表があった場合、チケ流での取引は解除となります。
電子チケットによる取引では、売り手がチケット代金を受け取るのは公演日以降ですから、払い戻し対象となったチケットを持っている時点で代金は受け取っていないはずです。
もし、この時点で電子チケットを買い手に分配していない場合は、売り手が自分の所有チケットをすべて払い戻せばOK。
買い手の方はチケ流が代金を預かっている状態ですから、スムーズに返金してもらえますね。
マイページから❝送金停止依頼❞をしておくのもいいかも。。
しかし、チケットが買い手に分配済みである場合は、買い手が売り手にチケットを返還する必要があります。
分配済みの電子チケットは所有者に権利が移行しているため、買い手による払い戻しも可能ですが、チケ流では返還するよう公式サイトに明記していますので、実施することをおすすめします。
仮に買い手が分配されたチケットを払い戻しすると、払戻額は自分が支払ったチケット代よりも安い可能性があるので、損するケースも…。
…というわけで、売り手に協力してもらい、買い手がチケットを返還して、チケ流から返金を受けるというチケ流の方式が丸く収まりそうですね。
ちなみに売り手がチケットの返還をチケ流に報告しないと、チケット代金は買い手に返金されません。
そのため、次の手順で返還・返金の手続きを行いましょう。
まず、払い戻しが公式に発表されると、チケ流から売り手と買い手に取引解除のメールが届きます。
それと同時にマイページの❝連絡ボード❞が解放され、双方で相談できるようになります。
メール送信日より14日以内に返還についてやり取りし、必要なことに合意しましょう。
電子チケットの場合は販売元のアプリを利用すれば、分配と同じように返還できると思います。
チケットを受け取ったら、売り手が購入したプレイガイドで払戻しをすればOKです。
もし、チケ流が売り手への返還を確認できなかった場合は、預かっているチケット代金が売り手に振り込まれてしまうので、買い手は確実に返却し忘れないように注意しましょう。
その② その他
電子チケットの取引で、払い戻しの決定時点で売り手がチケット代金を受け取り済みというのは非常に稀なケースです。
万が一、そういう場合は、売り手・買い手の双方で話し合う必要があります。
チケットの所有権はどうするか、どちらが払い戻すのか、そして、売り手が受け取り済みのチケット代金をどうするのか、など状況に応じた対応が必要だからです。
このようなケースではチケ流がマイページの連絡ボードを一時的に開放してくれるので、そこを通して当事者同士で相談してください。
なお、チケット代を売り手に送金した時点でチケ流との取引は完了しているため、チケ流が仲裁に入ることはありません。
くれぐれも双方が納得できる決着を心掛けてくださいね。