今や生活から切り離せないほど身近なツールとなっているパソコン。
さらに手軽にインターネットやゲームが楽しめるタブレットやスマートホン、携帯型ゲーム機も、海外旅行のお供として持ち歩く人が増えています。
しかし、このような電子機器はどのようにして飛行機に持ち込めば良いのでしょうか?
また、機内での取り扱いや注意すべき点などはあるのでしょうか?
今回はこういった電子機器(以下パソコン類)を飛行機に持ち込む際の注意点や扱いについて、詳しく解説していきます。
パソコン類は手荷物に!
パソコン類は、実は手荷物としても預け入れ荷物(受託手荷物)としても飛行機に持ち込むことができます。
ただし、精密機器なので航空会社では貴重品扱いにするのが一般的。
そのため、手荷物として搭乗者自身が機内に持ち込むことを推奨しています。
もちろん、クッション材などで厳重に梱包し、頑丈なスーツケースに入れて預け入れることも可能ですが、スリープモードではなく完全に電源を切った状態で預け入れることが条件となります。
しかし、積み込み時の衝撃やベルトコンベアーなどの振動から完全に守るのは至難の業です。
万が一、不具合が生じたとしても、航空会社の保証は受けられないことが多いので、手荷物として持ち込むことをおすすめします。
ただし、ほとんどの航空会社のエコノミークラスの場合、次の制限があるのが一般的です。
【機内持ち込み荷物】
- 身の回りの物1点と手荷物1点の合計2点まで
- 上記2点の合計重量はLCCが7㎏以内、その他10㎏以内が主流
パソコン類を入れるキャリングバッグやアタッシュケースなども1点としてカウントされるので、手荷物の数には注意しましょう。
手荷物・預け入れ荷物の制限の詳細はこちらの記事 で紹介しています。
なお、航空会社では「リチウム電池」を持ち込み規制の対象としていますが、一般的なサイズのパソコン類に内蔵されるリチウム電池は小型のため、規制の対象外となります。
ただし、大型のリチウム電池の場合、
- リチウム含有量が2gを超えるもの
- ワット時定格量が160Whを超えるもの
については、手荷物・預け入れ荷物ともに飛行機に載せることはできません。
注意しましょう。
予備電池には持ち込み制限がある
電子機器の電池切れを防ぐために不可欠なのが「予備電池(充電器)」。
交換用の電池や、スマホやゲーム機に充電できるモバイルバッテリーを持ち歩く人は、特に多いと思います。
しかし、これらの予備電池には持ち込み制限があるので、注意が必要です。
なぜなら予備電池の多くには「リチウム電池」が使用されており、条件によって発熱や爆発の危険性があるため、航空法などで厳しく規制されているからです。
そのため、リチウム電池を用いた予備電池は、リチウム含有量やワット時定格量に関わらず、預け入れ荷物として預けられないのです。
逆に言うと、手荷物として機内に持ち込むことは可能なんです!
その場合は、
【予備電池の手荷物としての機内持ち込み範囲】
- リチウム含有量が2g以下
- ワット時定格量が160Wh以下
- 2個まで(リチウム含有量が2gを超え8g以下のもの、ならびにワット時定格量が100Whを超え160Wh以下のもの)
であることが多くの航空会社での条件となります。
搭乗者一人当たり2個という制限は医療用も含めての個数なので、必要な人は注意しましょう。
なお、機内での充電はできないことも理解しておきましょう。
空港での保安検査について
搭乗前に必ず行われるのが、「保安検査」。
搭乗者はゲート状の金属探知機を、手荷物はX線検査機で検査を受けるのが一般的です。
パソコンやタブレットなど大きなものはバッグなどに入っていることが多いと思いますが、順番が回ってきたら検査場にあるトレーの上に取り出しましょう。
取り出さなくてもOKのCT型が導入されている空港もありますよ。
同時に、身につけているスマホなどの電子機器も、同様にトレーの上に載せます。
このとき、検査のためのX線がパソコンやスマホなどの電子機器に悪影響を与えるのではないかと心配する人も多いのですが、本体はもちろん、データにも全く影響がないので、安心して検査員に預けましょう。
空港の保安検査についてはこちらの記事をご覧ください!
また、電子機器を含め機内への持ち込みが制限されている手荷物の詳細はこちらの記事にて紹介しています。
併せてご活用くださいね。
機内でパソコン類を使うときの注意点
手荷物として持ち込んだパソコン類は、機内で使うことも可能です。
ただし、電波を発する状態はNGですので、必ず「機内モード(オフラインモード)」に設定しておきましょう。
飛行機に乗り込んでからだと時間は限られてしまうので、搭乗前に予め機内モードに設定しておくことをおすすめします。
最近の飛行機内は、Wi-Fiを利用できるタイプも多くなっています。
機内モードでもWi-Fiをオンにしておけば、メールの送受信やインターネットも利用できるようになります。
機内モードであればいつでも使用OK!
一方、通常の回線を使用しての通信、すなわち電波を発する状態でスマホなどが利用できるのは、「飛行機のドアが閉まるまで」と、「着陸後の地上滑走が終わったあと」となります。
また、旅先でもオフラインで使える超便利なおすすめアプリについては、こちらの記事にて紹介しています。
ぜひご覧くださいね!