フクロモモンガと暮らす【飼育3ヵ月編】大掃除に爪切り、ニオイに鳴き声…初心者あるある問題多発!試行錯誤の解消法とベタ慣れ進捗レポート

大人のフクロモモンガから飼い始めたため、威嚇されまくりの日々を送っている我が家族。

しかし、飼育2か月を過ぎたあたりから、一筋の希望の光が見え始めました!

今回はそんなフクモモちゃんの変化を、実践中のベタ慣れ作戦の進捗状況とともにご紹介したいと思います。

初心者が直面する❝ありがちな問題❞と、至福のひとときが入り乱れた❝飼育3か月編❞。

フクモモ飼育に付きまとう諸問題にお悩みの方や、威嚇され続けている方々の参考になれば嬉しいです!

フクモモ
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飼育6週間目(1か月半)

実際に飼育してみて、フクロモモンガの習性に「なるほど!」と納得できた初めの1か月(詳細はこちら)。

専門書やWebサイトを読みまくっていたものの、「こういうことだったのね」と飼育して初めて理解できたことも多くありました。

そして、この発見(?)により、してあげたいケアにも手が回るようになったので、初挑戦リポートをしたいと思います。

まだまだ悪戦苦闘の日々ですが、ご参考まで♡

初めての大掃除

我が家のモモちゃんとの生活も1か月を過ぎたので、さすがにケージの大掃除をしようと思いました。

以前からやりたかったのですが、なんといってもモモちゃんをどうやって取り出すかが難題だったので、今日まで見送っていたわけです。

…が、前回の記事のようにポーチを袋型に変更してから❝ポーチごとフクモモを取り出す❞ことが可能になりました!

そこで、大掃除決行となったわけです。

モモちゃんが熟睡している午後3時ごろを狙って開始しました!

まず、ポーチごとモモちゃんを取り出します。
もちろんポーチに手をかけた時点で激しくジコジコ鳴かれますが、めげずに素早く静かに。

飛び出されるのが心配だったので、袋の口を軽く押さえておきました。

そして、娘に手渡し!
体勢が落ち着いたところで、ポーチの隙間から大好物のマシュマロをあげました。

モモちゃんはサッと受け取り、ポーチに潜り込んで「ジコ、プクプク、ジコ…」と怒っているのか嬉しいのかわからない声で食べ始めます。

続けて2個ほど与えたら大人しくなったので、私はケージを水洗いしに行きました。

止まり木やステージを外し、ケージも丸洗いして拭き取ること約15分。

部屋に戻り、娘に様子を尋ねたところ、「寝てる~♡」とのこと。
ポーチの外からですが、撫でられているのが気持ちいい様子。
爆睡でしたw

おやつを与えて落ち着いてしまえば、どこかにぶら下げておいても大丈夫そうな気がしますが、油断は禁物と思い、3か月過ぎた今でも二人体制で大掃除しています(笑)。

爪切り

同じ頃「そろそろ限界かな…」と感じていたのが、モモちゃんの爪の伸び具合。

お迎え当初からかなり爪は伸びていたのですが、触れない状態だったため、やむなく見守っていたのです。

しかし、爪が引っかかっているシーンを何度か目撃するようになりました。

そもそも我が家に来る前の推定11か月間、モモちゃんは爪を切ったことがあったのか…すごく疑問。

多分ないだろうなぁ…あの威嚇だもの。
…というのが我が家の結論でした。

モモちゃんにとっても私にとっても、多分初めての爪切り。
正直怖い部分もありました。

でも、生まれたての娘たちの爪を切った経験を思い出し、同じようにやってみようと思ったのです。

結論。
赤ちゃんフクモモ同じ

  • 熟睡中に切る。
  • 起きそうになったら即ストップ。
  • 一度に全部切ろうとしない。
  • 起きたら別のことでごまかす。

…ね!
子育て経験のある方、赤ちゃんの爪切りもこんな感じじゃなかったですか?

フクモモ
手を持ち上げても
起きなければ爪切り開始

もちろん起きた時の対処法は赤ちゃんとは異なり、モモちゃんにはマシュマロをあげてごまかしましたw
でも、この方法で何とか前足・後ろ足の爪を切り終えたのです!!

もう少し具体的に書くと、用意したのは人間の赤ちゃん用の爪切り用ハサミです。
先端が丸く、刃の合わせがしっかりしているので、フクモモの細い爪を切るのにぴったり。

ポーチを取り出し、ナデナデを十分にして熟睡モードになったら開始です。

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無理なく触れる位置にある手足を持ち上げてみて、起きないことを確認
自分の指でフクモモの掌を挟み、撫でてあげます。

大丈夫そうならそのまま目的の指を押さえ、ハサミで素早くカット。
ジコジコ言われたので、初回に切れたのは指2本分のみw
1日1~2本のペースでゆっくりと何日もかけて切り終えました。

慣れてくれば人間用の爪切り(ミニサイズ)でもできそうな気がします。

犬の方が楽だったな~と思いつつ、ポーチの中で丸まるモモちゃんの頑張りにご褒美をたっぷりあげることになりました。
(…というわけで、爪切り後、太りましたw)

においと夜中の鳴き声

フクロモモンガを飼育する上で悩む人が多いのが、この「におい」と「夜中の鳴き声」ではないでしょうか。

飼い始めたころはどちらも実感なかったというのが正直なところ。

でも、前述のケージの大掃除をしたいと思った理由の1つは❝ニオイ❞です。

ただ、匂いといっても2種類あります。
1つは、糞尿によるアンモニア臭
もう1つは、フクモモの臭腺や唾液から出る分泌物のニオイです。

我が家で先に気になったのは、アンモニア臭でした。

シマリスもハムスターもそうですが、排泄されたばかりのフンからはそんなにキツイ匂いはしません。
特にハムスターやフクモモのフンは水分がすくないので、匂いが立ち昇ることはないです。

しかし、尿は多少アンモニア臭がします。

フクモモは非常によく水を飲む動物だと私は思います。
そして、排尿の回数も多いと感じます。

これは、飼育下での糖分が多い食生活により、体が多量の水分を欲するからではないでしょうか。
そして、滑空する特性上、体は常に軽くしておく必要があるため、排尿の回数も多いのではないでしょうか。

我が家で与えているフクモモフード(画像参照)には尿のニオイを軽減する効果があるそうで、これが効いているのかもしれませんが、ハムスターよりは気になりません。

※ このペレット、バナナとリンゴの甘い香りがします♪

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感想(0件)

ところが、フンに尿がかかると、強烈なニオイが発散されます。
そのため、フンをこまめに撤去しておけば当初は何とか大丈夫だったんです。

しかし、我が家のモモちゃんは7割以上のオシッコを木製ステージの上でするようになりました。
そのため、ステージに浸み込んだニオイが漂うようになってきたんです。

前述のケージ丸洗いの結果、少しは軽減されましたが、部屋置きのペット用消臭剤を購入
何とか凌いでいます…が、ステージは要検討です。

一方のフクモモの分泌物によるニオイですが…。
これが不思議なんです。

モモちゃんのおでこが禿げ始める少し前、私はフクモモ臭を初めて認識しました。

もっとも、それ以前はあまり触れなかったので、匂いに気付かなかっただけかもしれません。

「どんな匂い?」と聞かれると例えるのに困るのですが、しいて言えば❝表面を焼いた木材の匂い❞。
植物を活着させるとき等に使う、腐りにくくした木材なんですが…うーん、伝わらない??

もう少し一般的なものに例えると、❝コーヒーをドリップした後に放置した豆のカスのニオイ❞。
…え?違う??

とにかく表現が難しいのですが、言いたいのは「香ばしい香りと蒸れ臭が混ざったような感じ」ということ。

おもしろいことに、このフクモモ臭、娘2人は当初「あんまりわからなかった」というのです。

一般的にオスのフクモモの方が匂いはキツイと言われますが、こういうレベル。
※ モモちゃんは男の子です。

匂いに対する感受性には個人差がありますから、我が家のモモちゃんも人によっては❝めっちゃ臭い❞と感じるかもしれませんね。

このフクモモの体臭の元になる分泌物は臭腺を撫でるとベタベタするくらい分泌されます。
男の子ならでは…ですね。

そのため、フクモモ臭が染みついてしまうポーチは週1ペースで洗濯しています。

幸いオシッコやウンチはポーチの中でしないので、そういったニオイがすることは少ないです。
でも、絶対踏んづけているハズなので、ポーチにも少なからず付着していると思われ…。
定期的に洗うのが正解です。


さて、もう一つの懸念事項であった❝鳴き声❞。

娘たちはこの時点で3回ほど夜中に鳴き声を聞いたと言い、録音して私にも聞かせてくれてのですが、私自身は聞いたことがありませんでした。

しかし、飼育3か月ごろ、ついに鳴き声で起こされました。
…なので、本記事の後半をご覧くださいm(__)m

エサ入れを変更

1か月を過ぎた頃、ケージの周囲にエサが飛び散っているのを毎朝目撃するようになりました。

夜中に活発に動き回っている様子。
モモちゃん自身が我が家での生活に慣れたのだろうと思います。

そして、エサ入れをひっくり返してしまい、手つかずのフードを下の引き出し部分に落としてしまったことが数回ありました。

このとき使っていたエサ入れは、ケージ付属品のプラスチック製のもの。
フチに手をかけてエサを食べてもひっくり返りはしていませんでしたが、よほど激しく運動していたのでしょうか?

いずれにせよ、モモちゃんは下に落ちたエサを拾えないので、お腹を空かせていました。

そこで、急遽、エサ入れを変更することに。
思いついたのが、これ。
そう、ハムスター用のトイレです。

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以前飼っていたハムスターがトイレとして使ってくれないので、そのままお蔵入りになっていた代物。

ですが、深さも程よく、フードをふやかしてもこぼれないし、モモちゃんも気に入った様子。
首を突っ込んで、機嫌よくフードを食べています。

もちろんココット皿や小動物用の陶器のエサ入れでも良いと思います。

しかし、このトイレの一部が覆われているところがミソ
モモちゃんが食事する位置が限られるため、上手に置くと食べカスの飛散防止に役立っているんです。

エサ入れに覆いが付いたものもありますが、覆われている面積って意外と小さいですよね。
このトイレの覆いは結構大きいので、かなり飛散防止になっていると思います。

覆い付きのトイレには縦型もありますが、横型の方が安定性がいいのでおすすめ。
このトイレにフード入れを変更した後、一度もひっくり返されていません♪

固定できるエサ入れなら安心ですが、毎日取り外すのは面倒w
当面この❝元トイレ❞でやっていきます!

飼育2か月目

ポーチごと取り出してモモちゃんのおでこや首などをナデナデするスキンシップは、週に3~4回行っていました。

この方法でのスキンシップを始めて1か月は経っていた計算になります。

すると、ようやくベタ慣れ計画に進展が見えてきました。

ナデナデと甘噛み

ポーチを取り出すときの威嚇は変わりませんが、落ち着かせるために与えているマシュマロが1~2個で済むようになってきました(笑)。

声を掛けながら移動させているものの、モモちゃんにとってはやっぱり怖いですよね。

そして、威嚇の声にこちらも慣れて、誰もビビらなくなりましたw

でも、落ち着いてしまえばこの通り。

撫でているうちに熟睡モード
このあとは仰向けになるのがお決まりのコースです。

以前は気持ちよさそうに寝てくれるものの、ここまでポーチをめくれませんでした
慣れてきたことを実感します。

また、もう一つ、そう思わせる出来事が…。
撫でているときに甘噛みするようになったんです。

指を軽く噛んで確かめるような仕草。
そして、そのあとは目をつむって寝てしまいます。

フクモモが心を開いている証拠として❝ペロペロ舐めてくれる❞というのがあるそうです。
互いのグルーミングを行うのは、集団生活する彼らのコミュニケーション法でもありますね。

まだそこまで到達していませんが、明らかに威嚇の噛みつき方とは異なる様子に「これは!!」とプラスに解釈している次第です♪

初・脱走…対策は照明!

ついにやってしまいました…。

飼育2か月目の油断もあったかもしれません。
朝、ハチミツをなめさせていた時に、腕を伝って外に出てしまったんです(;^_^A

部屋は閉め切っていたものの、寒い日だったのでヒーターが点いており「そっちに行ったら火傷する」と私の方がパニックになりました。

一方、飛び出したモモちゃんも初めてのことに戸惑っている様子。
少し走っては立ち止まる…を繰り返し、ケージから数メートルのところまでしか進んでいません。

実はこの日まで、フクモモの脱走時の対策を調べていませんでした。

お世話をするときは部屋を閉め切って万が一に備えていたものの、過去にシマリスやハムスターにしていたように、手や虫取り用の網で捕まえればいいかな、と思っていたんです(苦笑)。

この時はヒーターでの火傷だけは避けたいと思い、目を離して網を取りに行くという選択ができませんでした。

結局、素手で捕まえることに。
2回目で成功したものの、すっかり怖がらせてしまったようで、ケージに戻してからも少し興奮気味。
掃除や水替えは終わっていたので、布を掛けてそのまま静かにしておくことにしました。

モモちゃんのことは両手で捕まえたのですが、すり抜けようとするので顔の前をガードしたため、噛まれました。
でも、血が出るほどには噛まなかったので、ほんと優しい子です(^-^)

怖い思いをさせてしまったので、今まで築き上げた信頼関係が水泡と帰してしまったかと心配しましたが、これは杞憂でした。

落ち着くまでそっとしておいたのが良かったのかもしれません。

その後、脱走したときの捕獲方法を調べてみたところ、フクモモに一番負担のない方法としては、

  • 部屋を閉め切り、
  • 照明をつけて部屋全体を明るくしたあと、
  • いつも使っているポーチを持って静かに近づく

…というのが正解とのこと。

部屋が明るいとフクモモは暗がりを求めますし、そこに住み慣れたポーチがあれば自分から入ってくる確率が高いのだそう。

フクモモの習性を利用した、穏やかな方法ですよね!

幸い2度目の脱走はないですが、次はこの方法でトライしてみようと思っています。

飼育3か月目

もう3か月経つのかぁ…という思いはありますが、あくまでも人間サイドの話。

モモちゃん的には3か月経ってようやく我々を❝我が家❞と❝近所に住むあまり害のない生き物❞と認識した様子です。

…といのも、朝、私たちが起きだしてからエサを食べたり、ケージにしがみついておやつをねだったり…といった行動が見られるようになったのです。

おやつは基本的に奪い取って(苦笑)ケージの奥で食べますが、時折、受け取った場所で食べる日も見られるようになりました。

何といっても、我が家での生活も軌道に乗ったかな、と思えた出来事が「鳴き声」です。

鳴き声

フクモモが夜中に鳴く様子は、❝子犬がアンアンと吠えているのに似ている❞と表現するものが多いですよね。
まさに、モモちゃんもその通り。

ただ、モモちゃんは「アン、アン、アン、アン」と区切って鳴いています

飼い始めたときはあまり鳴いていなかったので、私が認識したのはここ最近。
モモちゃんの年齢でいうと、推定1歳過ぎくらいからです。

鳴く時間帯は夜中の1~3時くらい
この3か月…といっても実質3週間ほどの間で7回起こされましたw

結構大きい声です。
静まり返った夜中のためか、隣の部屋にいても余裕で聞こえるレベル。

でも、最近ケージのカバーをめくっているので聞こえるようになったのかも。
私たちが目覚めないだけで、実際はもっと鳴いている可能性もあります。

また、鳴くタイミングはモモちゃんの気分次第なのか、それとも周期的なものなのかも現状わかりません。

「アン!アン!」という鳴き声は、仲間を呼んだり寂しかったりするときに発するとのこと。

そこで、鳴いているときは、話しかけたり私の指を追わせたりして相手をしました。
モモちゃんの方から「遊んで」なり「寂しい」なりのサインを出しているわけなので、仲良くなるチャンスでもあります。

また「起きて相手しに行ったのに威嚇された」という人もいることから、モモちゃんと遊べたことは私たちを呼んでいたという解釈も成り立ちます。

これはちょっと嬉しいです!!

他の人のブログを見ると「1時間くらい相手をする」という記述も結構ありましたが、遊ばせるほど慣れていないので、我が家は5~10分で終了ですw

それでも、そのあと続けて鳴くことはなかったので、モモちゃん的にも満足してくれたのかな。
取り敢えず、この方式で凌いでいます(^-^)

【追記】

ただし、鳴いたときに相手をしていると「鳴けば遊んでもらえる」と覚えてしまう可能性もあります。

そういう意味で、仲間を欲しているときに相手をしてあげるのは仲良くなるチャンスではありますが、ますます鳴かれる可能性を含んだ諸刃の剣ということです。

そしてこの後、夜中に頻繁に鳴くように…。
毎日早起きでお弁当を作っている私としても辛いですし。

結局我が家の鳴き声対応はこちらの【6か月編】のように落ち着きました。
併せてご覧ください。

ツンデレに翻弄される日々

かなり仲良しになれた気がする3か月間。

現在のベタ慣れ進捗度はこんな感じ(画像参照)。

フクモモ

ポーチを触ると威嚇するくせに、なでると途端に目をつむって気持ちよさそうな表情に…。
ツンデレなモモちゃんですが、それもかわいく思える親バカですw

ポーチから出してのスキンシップはできませんが、ポーチの中ならこんなにリラックスした姿を見せてくれるようになりました。

足の付け根をマッサージしたり、皮膜をびよーんと伸ばしてみたり…といろんなところを触って、慣れてもらえるよう心掛けています

我が家のベタ慣れ作戦が正しいかどうかは、個体差があるので何とも言えません。

でも、【飼育1か月編】で紹介した通り、ポーチを袋型にしてからは明らかにコミュニケーションが取りやすくなりました。

そして、少しでも慣れてくれたことで日々の世話もしやすくなり、ケアしてあげられることも増えました。

少しずつ、焦らずに、モモちゃんとの距離を縮めていけるよう頑張ります(^-^)

その後のベタ慣れ進捗具合はこちらでチェック!

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