アフリカ大陸の中でも、タンザニアは多くの野生動物に会うチャンスに恵まれた国です。
特にセレンゲティ国立公園は、サファリの人気者❝ビッグファイブ❞や❝ヌーの大移動❞も見られる憧れの場所!
そこで、無類の生き物好き・当サイト管理人Uniが徹底調査!
セレンゲティ国立公園内でも動物との遭遇率が高いロッジ・キャンプを厳選して、高級から安いところまで紹介します。
情報が少ないアフリカのホテルですが、画像付きなのでイメージしやすいですよ!
さらに、観光スポットも案内しています。
価値観が変わるほどのアフリカ旅行【タンザニア編】、ぜひご覧ください!
高級ホテル3選
サファリツアーを楽しめるホテルの多くは、大自然のど真ん中。
タンザニアはヨーロッパ人も多く訪れるため、ハイクラスのホテルも多く見られます。
中には「アフリカでこの贅沢!?」と驚くようなところも。
しかし、そんな環境にあっても日常並みのインフラは保ちたいならある程度のランクのホテルが必要です。
また、高級ホテルはサファリを楽しむのに絶好のロケーションにありますから、敷地内で野生動物が見られるホテルも少なくありません。
憧れのアフリカステイと野生動物遭遇の好チャンス。
そんな贅沢な条件を満たすホテルをご紹介しましょう。
Four Seasons Safari Lodge Serengeti(フォーシーズンズ サファリロッジ セレンゲティ)
世界的な高級ホテルチェーンが持つゲームサファリに最適のロッジが「Four Seasons Safari Lodge Serengeti」。
セレンゲティ国立公園でも野生動物との屈指の遭遇率を誇るエリアに隣接しています。
そんな大自然の中でも快適で最高にゴージャスなリゾートライフを送れるのが、このロッジの魅力。
セレンゲティの宿泊施設の中でも最高クラスの5つ星です!
ロッジは5つの独立したヴィラで構成され、ゲストルームは空調も万全。
サバンナを見渡せる部屋や、水場に面した部屋、さらにプール付きの部屋など様々なタイプがあります。
どの部屋にもモダンでアフリカを感じさせる調度品と蚊帳付きのベッドが用意されており、旅情を盛り上げるのに十分。
薄型テレビも無料Wi-Fiも完備です。
しかも、敷地内のインフィニティプールの目の前に水場があるので、ここに集まるゾウの群れを間近で見られるんです。(画像参照)
そして、前述の部屋のテレビにはすごい機能が!
なんと、動物が水場に近づくと知らせてくれるチャンネルが設定されているんです。
貴重なチャンスを見逃す心配はありません!
見えるところまで静かにダッシュ(笑)。
ロッジでこんな景色を見られるなんて、最高の贅沢が味わえますね!
さらに、本格的なサファリを手軽に体験できるのがこのホテルの魅力!
最高のロケーションですから、遠出しなくてもサファリ体験できるのは体に負担がなくて楽ちんです。
ホテルには専門のガイド兼ドライバーが常駐。
その時の最適スポットへ連れて行ってくれます。
4WDに乗って出かけるゲームサファリも楽しいですが、ここのおすすめは❝ウォーキングサファリ❞!
ガイドには伝統の服をまとったマサイ族が付き、いろいろと教えてくれることも!
国立公園や保護区では歩くことを許されないエリアも多いので、車では見過ごしてしまう発見があるかも。
加えて、このロッジでは気球からサファリを楽しむこともできます。
気球に乗れば侵入不可エリアへも空からアクセス可能!
他のサファリでは見られない野生の姿を目撃できるかもしれませんね。
宿泊客ならではの特典が多いのも高級ロッジの魅力。
存分にアフリカを堪能できますよ。
Four Seasons Safari Lodge Serengeti 公式サイト へ
Singita Grumeti(シンギタ グルメティ)
最高にラグジュアリーなリゾートライフを演出してくれるのが5つ星ホテル「Singita Grumeti」。
セレンゲティ国立公園の西にある私有保護区❝シンギタ グルメティ リザーブ❞の中にあります。
ホテルが野生動物の保護区を持っているなんて、日本じゃ考えられないですよね!
必然的に人の出入りが制限されるので、野生動物にとっては楽園そのもの。
この辺りはセレンゲティを大移動するヌーたちのルートになっており、ビッグ・ファイブに遭える可能性も相当高く、人気があります。
Singita Grumetiはテント式2つ、ロッジ式3つの合計5エリアから成り、テント式にはテレビがないものの、グランピング以上の豪華な造り。
どのエリアでもハイクラスのアフリカステイが楽しめますが、中でもおすすめは「Singita Sasakwa Lodge(シンギタ・ササクワ・ロッジ)」。
すべての客室がインフィニティ・プール付きという豪華なロッジです(サイズは部屋のグレードにより異なります)。
高台にあるので見晴らしも抜群!
果てしなく続く草原のあちこちで感じられる野生動物の息吹…そんな景色が目の前に広がっています。
一方の室内はヨーロピアンテイストあふれるゴージャスな雰囲気。
慣れないアフリカでもくつろげる、全室スイート仕様のロッジです。
暖炉や猫足のバスタブ、ロココ調のシャンデリアなど、優雅なひとときが過ごせますよ。
いろいろとメリットの多いSingita Sasakwa Lodgeですが、最大のポイントは滞在中の食事・1日2回のゲームサファリ・最寄りの空港までの送迎などがすべて含まれた料金設定になっていること。
私有保護区内のサファリが朝夕2回も付いているなんて贅沢ですよね。
動物によって活動の時間帯が違うので、異なる時間にサファリへ行けば、多くの野生動物と出会える確率が高まります。
シーズンになればヌーの大移動を間近に見られる、動物マニア垂涎のロケーションです。
Elewana Serengeti Migration Camp (エレワナ セレンゲティ マイグレーション キャンプ)
アフリカのリゾート地に多くのホテルを有するElewanaグループ。
その中でも野生動物を見るのに最適なのが「Elewana Serengeti Migration Camp」です。
同じくセレンゲティに「Elewana Serengeti Pioneer Camp」もありますが、今回ご紹介するホテルは名前に❝migration(移動)❞を冠するだけあって、ヌーの大移動をホテルから目撃できるんです。
それは、このホテルがセレンゲティの北東部を流れるグルメティ川のほとりに建っているから!
そのため、国立公園内を周回するヌーが川を渡る圧巻の様子が眺められるんですね。
さらにおすすめしたい点は、サファリ気分を最高潮に盛り上げる、テントバンガロー形式のスタイル。
ロッジ形式のホテルよりも❝キャンプ❞に近く、大自然の中のリゾートらしい体験ができるのが魅力です。
アフリカの大地でキャンパス地のテント生活。
ですが、小高い丘のふもとにある20棟のテントは、いずれも想像を超えるラグジュアリーさにあふれています。
敷地内はアースカラーの落ち着いた雰囲気。
ファブリックもアフリカらしい幾何学模様で統一されています。
もはやテントの中とは思えませんね!
フロントのあるメインテントにはWi-Fiのほか、プール、レストラン、川やサバンナを見渡せる見晴らし台もあります。
❝テント❞の概念を覆すサービスとホスピタリティは、アフリカ最高クラスですよ。
前述の通り、例年7月から11月は敷地内からヌーなどの大移動が見られますが、一年を通してゲーム・ドライブにも参加できます。
乗り合いのホテルも多い中、ここは家族単位などのプライベート・ドライブ。
可能な限り要望に応えてくれるので、自分好みのサファリへ行けちゃうんです。
また、ウォーキングサファリでは車では入れない穴場へ行くことも可能。
グルメティ川へ行けば付近に住むカバに会えるチャンスも!
キャンプ内だけでもダイナミックな生態を見られるので、遠出が難しい人でもサファリを満喫できるホテルです。
Elewana Serengeti Migration Camp 公式サイト へ
比較的リーズナブルなホテル
野生動物との遭遇はアフリカ旅行のメインテーマ。
ホテルの中から観察できたり、多くの種類を見たりできる好立地のホテルは高額になる傾向があります。
しかし!
探せば好立地にありながらもリーズナブルにサファリを楽しめるところもあるんです。
ここからは「宿泊設備のグレードが下がる」「空港から遠い」など多少の難はありますが、サファリを最優先にしつつリーズナブルに泊まれるおすすめホテルを紹介しましょう。
Mbuzi Mawe Serena Camp(ムブジ モエ セレナ キャンプ)
豪華なテント体験しつつ比較的お安く泊まれるおすすめキャンプが、「Mbuzi Mawe Serena Camp」。
程よいラグジュアリー感があり、サファリもリゾートも楽しみたい人に最適です。
このキャンプがあるのは300万年ほど前にできた大きな花崗岩の上。
付近は広大なセレンゲティを周回するシマウマやヌー、ガゼルのルートになっており、これらを狙う肉食動物との遭遇チャンスにも恵まれています。
キャンバス地のテント外観は少々味気なく感じるかもしれませんが、専用のテラスがあるというプチ贅沢つき。
部屋でも無料Wi-Fiに繋がるのも、このクラスのホテルにしては上々です。
宿泊者の年齢制限がないので、子供連れでもOKですよ。
一方、テントの中はテレビこそありませんが、かなりデラックス!
(テレビは共有テントに設置)
アフリカの大地を思わせる赤褐色と白で統一され、落ち着いた雰囲気。
クイーンサイズのベッドが2台入る大きめのテントなので、天井も高くゆったりです。
24時間お湯が使えるシャワーや水洗トイレ、ドライヤー(フロントで借りられる)まで用意されており、バスローブなどのアメニティも充実しているので、日本人向きだと思いますよ。
ディナーは石造りのデッキで、セレンゲティの平原を眺めながら…とムードも良し♪
お値段の割にお得感満載のおすすめホテルです。
さて、このホテルのおすすめはウォーキングサファリ。
ゲームドライブもいいですが、セレンゲティは鳥のサンクチュアリでもあるんです。
ここでは最新データに基づいて、鳥類学者が観察できる鳥のリストを提供しています。
アフリカの大地を踏みしめ、鳥の姿を探したりダチョウに会ったりするのも良いでしょう。
また、車では見過ごしてしまう珍しい花や昆虫、爬虫類なども、プロのガイドが見つけてくれます。
ピクニックや草原の中での豪華な食事❝ブッシュランチ❞と組み合わせられるので、スタッフに相談してみてはいかがでしょうか?
さらに、「スワヒリ語レッスン」「料理教室」などテント内で楽しめるアクティビティも揃っています。
珍しいカルチャー体験も楽しめますよ。
Mbuzi Mawe Serena Camp 公式サイト へ
ANG’ATA MIGRATION NDUTU CAMP(アンガタ マイグレーション ンドゥツ キャンプ)
サファリの醍醐味・ヌーの大移動が見られるキャンプは好立地なので宿泊料が高いところが多いですが、「ANG’ATA MIGRATION NDUTU CAMP」はかなりリーズナブル!
厳密には「ンドゥツ地区」ですが、「大移動は見たいけれど高級ロッジには泊まれない」…そんな人にピッタリのキャンプです。
セレンゲティにあるンドゥツ湖まで800mのロケーションのため、目の前に広がる湿地帯がここのポイント!
そこに集まる草食動物やそれを狙う肉食動物もキャンプから見下ろせる、恵まれたロケーションにあるんです。
例年2~3月には数百万に及ぶヌーの大群のダイナミックな大移動が見られますよ!
また、ゲームドライブはもちろん、ウォーキングサファリやバルーンサファリも楽しめます。
1日2回のゲームドライブを含んだプランを利用でき、経験豊富なガイドに最適のポイントまで案内してもらえますよ。
付近はセレンゲティでも多種類の動物が集まるエリアなので、憧れのビッグ・ファイブを探してみましょう!
リーズナブルなキャンプですが、快適に宿泊できる十分な設備が整っているのも嬉しいところ。
キャンプ内は12のテントで構成されており、規模がそれほど大きくないのでアットホームな雰囲気があります。
ゲストテントには程よいワイルドさがあり、アフリカステイを盛りあげてくれるのに十分!
テント内は民族調のファブリックで彩られ、シャワールームと水洗トイレが完備されています。
お湯も供給されているので、疲れを癒せますよ。
もちろん、ベッドは蚊帳付き、テントの周りにもぐるりと張り巡らしてあるので、虫対策も万全です。
食事は開放的なダイニングテントで出来立てのお料理を食べながら、絶景を楽しめます。
また、天候に恵まれればキャンプファイヤーも!
ローカルさながらに夜を楽しみましょう。
ANG’ATA MIGRATION NDUTU CAMP 公式サイト へ
Osero Serengeti Luxury Tented Camp(オセロ・セレンゲティ ラグジュアリー テンテッド キャンプ)
当サイト管理人Uniが徹底的に調査した結果、サファリ、ロケーション、設備、安全性などの条件が整っているホテルの中で一番リーズナブルだったのが、ここ「Osero Serengeti Luxury Tented Camp」。
オセロとはマサイ語で❝ブッシュ❞のこと。
その名の通り、セレンゲティの中央部に位置するキャンプで、客室となるテントの前には一面の草原が広がっています。
ラウンジやダイニングルームを合わせて10のテントから成り、大型テントはトリプルルームにできるので家族でも泊まれますよ。
テントの外観は典型的な❝キャンプ❞のイメージのキャンパス地。
でも、外観でがっかりした人は設備をチェックして!
全テントに蚊帳付きのベッド、専用バスルームと温水シャワー、手洗い台が備え付けられ、専用ベランダも。
サファリチェアに座って優雅にワイン…なんて、旅の疲れも吹き飛びますね!
部屋にはアメニティも充実しているので日本人向きです。
24時間対応のフロントも何かと安心。
バーやレストランも完備され、部屋で無料のWi-Fiも利用できますよ。
好立地なキャンプなので、部屋からシマウマやヌー、インパラ、時にはゾウの姿も見られます。
寝ているときにライオンの咆哮が聞こえることも珍しくありません。
また、キャンプの裏手にある小高い丘から、日の出と日の入りを眺めるという贅沢な体験もできます。
アフリカの大地を染める太陽を、ぜひ目に焼き付けてください!
一方、周辺へのサファリではライオン、ヌー、バッファロー、ゾウ、ヒョウ、サイ、ハイエナ、キリン、カバなどにも遭遇可能。
特に、カバが集まる❝ヒポプール❞まで車で20分ちょっとの距離なので、カバに会いたい人はぜひ♪
一日の終わりにはキャンプファイアも楽しめます。
更に特別な体験がしたい人には追加のアクティビティも用意されていますよ。
ブッシュランチだけでなく、サンセットディナーやサンライズブレックファストも可能。
バルーンサファリのほか、泊りがけでサファリを楽しむことも。
リーズナブルな割に、快適なアフリカステイと様々なニーズに応えてくれるキャンプです。
Osero Serengeti Luxury Tented Camp 公式サイト へ
オンリーワンの体験
タンザニアの大自然に恵まれた格好の地で「ここならではの体験をしてみたい」という人におすすめのホテルを紹介します。
広いアフリカでもインド洋に面している国は限られます。
サファリだけでなく海辺のリゾートも楽しみたい人は、ぜひチェックしてください!
The Manta Resort(マンタ リゾート)
「水族館に泊まってみたい」…そう思ったことはありませんか?
そんな夢を実現してくれるのが、アフリカの素朴な魅力とホスピタリティに溢れた「The Manta Resort」。
インド洋に浮かぶペンバ島(ザンジバル諸島)のリゾートホテルです。
ここは特別な部屋があることでも有名。
それが、海岸から250m離れたサンゴ礁の上にある、この海中ホテル「The Underwater Room」!
日本の旅館の❝離れ❞のように、1組だけの限定ゲストルームとなっています。
ゲストルームは3階建てで、2階部分にはくつろげるソファやテーブルが置かれています。
ここは水面とほぼ同じ高さ!
海の上から水平線を眺めて過ごすティータイムは、一生ものの思い出になりますね。
もちろん、好きなだけシュノーケリングも楽しめます。
屋上部分にあたる3階へ上がれば、インド洋も満天の星空も独り占めに!
そして、1階は水深4mにある海中のベッドルーム。
サンゴ礁の真上にあるので、鮮やかな熱帯魚がまるで小鳥のように窓辺を訪れてくれます。
ダイバーに人気のツバメウオや、運が良ければマンタ(イトマキエイ)にも会えるかも!
そう、この島周辺はマンタが集まるスポットとして有名なんです。
陸上のサファリとは違う自然体験が楽しめますよ。
夜間は寝室部分がライトアップされるため、魚たちが光に吸い寄せられて集まってくるそう。
きらりと光る魚の群れを眺めていたら、もったいなくて眠れないかもしれませんね。
バスルームもWi-Fiもあるので、快適なホテルステイに問題なし。
朝夕の食事は指定の時間に船で運んでもらえます。
2019年・2020年と続けて『Zanzibar Tourism Award 』各賞を受賞している「The Manta Resort」。
参考までに、2022年の宿泊料は1泊 1,840ドル(約23万円)。
利用条件は3泊以上となっています。
滞在すると、クワニニ財団コミュニティ保護基金へ1人1泊あたり30ドルが寄付されます。
命あふれる豊かな海を守る取り組みにも、好感が持てますね。
いつか憧れのステイができる日を夢見て…。
タンザニアの観光スポット
広大な大地、白い砂浜と碧い海。
タンザニアは美しい自然に包まれた野生の王国ですが、見どころはそれだけではありません。
サファリとも組み合わせられる❝タンザニアの別の顔❞を紹介しましょう。
国の中心❝ダルエスサラーム❞
人口300万人を超える、タンザニアで一番の大都市「ダルエスサラーム(Dar es Salaam)」。
主要機関が集まっており、実質的な首都として機能しています。
なんといってもダルエスサラームは交通の要。
ザンジバル島などタンザニア各地への中継地点であるため、多くの観光客が立ち寄る街です。
ダルエスサラームの歴史は古く、長い間、貿易の拠点として栄えてきました。
建国当時のアラブ王朝や、ドイツ植民地時代などの名残りがある建築物もあり、どこかオリエンタルな雰囲気に包まれています。
見どころは国立博物館、村博物館など多くはありませんが、古い町並みは歴史を感じさせてくれますよ。
なお、タンザニア北部は人類発祥の地と呼ばれ、最古の化石人類(ジンジャントロプス・ボイセイ)など猿人の骨や足跡などが国立博物館に展示されています。
一方、大都市だけあってショッピングは充実。
彫刻市場やスリップウェイ・ショッピング・センターのほか、カラフルなアートギャラリーなど所狭しとみやげ物が並んでいます。
サファリでも役に立つストールなど、探すのもいいですね。
世界遺産❝ストーンタウン❞
ダルエスサラームからフェリーで4時間。
インド洋に浮かぶ美しい島❝ザンジバル島❞にあるのが、ストーンタウンと呼ばれる旧市街です。
10世紀には貿易の要所だったザンジバル島は、ヨーロッパやアラブの国々の支配を受け、その影響を色濃く残した街並みが丸ごと世界遺産に登録されました(2000年)。
ストーンタウンの中でも有名なのは❝The Old Fort (オールドアラブ砦)❞。
18世紀初めの建築で、かつては1つの国だったザンジバル島の要塞でした。
中には円形劇場や土産物店などがあります。
金や象牙の輸出で栄えた街ですが、もう一つ重要な取引が行われていました。
それが奴隷の売買です。
この街には1873年に閉鎖された❝奴隷市場❞と、過酷な現実を目の当たりにできる❝奴隷収容所❞が残されています。
近くには❝奴隷5人の石像❞があり、実際に使われた金属の首輪をはめて当時の様子を物語っています。
美しい島が背負う❝負の遺産❞。
進むべき未来を見据えるために、ぜひこの機会を生かして考えたいですね。
動物たちとツーショット❝Cheetah’s Rock❞
セレンゲティで野生動物の息吹を感じたあとは癒されてみませんか?
ザンジバル空港から車で25分のところにある「Cheetah’s Rock(チーターズ ロック)」は、動物たちをすぐ近くで見たり触れたりできる施設なんです。
画像のようにチーターやライオン、シマウマと写真を撮ったり、カワウソやワオキツネザルにエサをやったりと、珍しい動物とのコミュニケーションが可能です。
カワウソと遊びたいならびしょ濡れ必至!着替えを持っていきましょう!
多くの動物と柵越しではなくダイレクトに触れ合えますから、良い思い出になりますね。
また、観光施設としてだけでなく、野生動物を保護し、自然に返す保護センターとしても機能しています。
ただし、15歳未満は入場できないので、ご注意ください。
アフリカ最高峰❝キリマンジャロ❞
75万年前の火山活動で生まれた「キリマンジャロ(Kilimanjaro)」は、標高5,895mを誇るアフリカで一番高い山。
付近の国立公園とともに世界自然遺産に登録されている、世界中の登山家にとって憧れの山です。
赤道から300㎞しか離れていませんが、その標高ゆえに山頂には万年雪が!
サバンナの向こうに冠雪したキリマンジャロを臨む景色には、自然の驚異と美しさを感じずにはいられません。
山頂のカルデラには今なお氷河が残り、万年雪とともに貴重な自然遺産となっていますが、近年の地球温暖化により急速に姿を消しています。
近い将来にはすべて融けてしまうという報告もあり、キリマンジャロの雪解け水が潤いをもたらしているアフリカの生態系は危機に晒されています。
世界3位の広さ❝ビクトリア湖❞
ウガンダ、タンザニア、ケニアの3カ国にまたがる、世界で3番目(淡水湖としては2番目)に広い湖です。
100万年の歴史があり、エジプト文明を育んだナイル川の源流でもあります。
北海道より少し小さいくらいの面積があり、見た目は完全に❝海❞…。
クルージング船が運航されており、カバやワニなど水辺の野生生物が観察できる場所でもあります。
長い歴史の中で、この巨大な湖では多くの水生生物が独自の進化を遂げていきました。
ここでしか見られない❝固有種❞も多く、生物学者の間では「ダーウィンの箱庭」と呼ばれる有名な湖なんです。
しかし、数十年前、食用の巨大魚❝ナイルパーチ❞を放流したために貴重な固有種が捕食され、すでに数百種類が絶滅したといわれています。
また、産業の発達によって周辺の村々では貧富の差が激しくなり、様々な問題が起きています。
地元の産業として重要になったナイルパーチは、高級な白身魚として日本も大量に輸入している現状があります。
経済と自然環境の維持…難しい問題を如実に表してる湖ともいえるでしょう。
国立公園・野生動物保護区
今回はセレンゲティ自然国立公園のホテルを中心にお伝えしましたが、タンザニアには他にもたくさんの保護区があります。
- セレンゲティ国立公園
- ンゴロンゴロ保全地域
- タランギレ国立公園
- マニャラ湖国立公園
- ルアハ国立公園
- セルー(またはセルース)野生動物保護区
- キリマンジャロ国立公園
タンザニアは地形に富んだ国なので、そこでしか見られない希少な動物が生息するエリアもあります。
見たい動物が決まっているのなら、エリアを絞って宿泊地を探す方が良いでしょう。
機会があれ他の保護区を訪れてみるのもいいですね!