コスパ最強のアクアワールド大洗を水族館マニアが語る【見どころ編】

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関東の水族館でも最高レベルのコスパを誇る『アクアワールド茨城県大洗水族館』。

日本一のサメやマンボウの飼育数で有名ですが、それだけじゃ勿体ない!
見逃し厳禁の生き物たちがたくさん待っています。

そこで、水族館へ行ったら隅から隅まで観察しないと気が済まない!…という当サイト管理人Uniが、アクアリウム歴40年・生物学専攻の経験と知識を総動員して画像たっぷり&詳細に解説します。

さらに入館した人だけが知っている❝とっておきの情報❞も盛り込みました!

魚好き・海獣好きはもちろん、アクアワールド大洗水族館の魅力をガッツリ知りたい人も、これを読んでから行けば200%楽しめますよ!

なお、アクアワールド大洗水族館のチケットをお得に買いたい人はこちらの記事もどうぞ!

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幻想的なイワシライフは必見!

管理人Uni がアクアワールド大洗水族館へ行って、一番良かったと思ったのがこの『IWASHI LIFE(イワシライフ)』。

2フロアぶち抜きの大型水槽「出会いの海の大水槽」を舞うイワシの大群は、見ないと絶対に損します!!

下の画像はほんの一部(全部見ちゃったらつまらないもんね)!
ライトアップされた水槽の中を、音楽に合わせて2万匹のマイワシの群れが舞う姿が見られます。

アクアワールド大洗水族館

オーロラのように光が変化し、それがイワシのウロコで煌めく様子は本当に幻想的。
後半にはちょっとした仕掛けもあるので、ぜひ最後までご覧くださいね。

わずか5分のショーですが、見応えは十分です!
気付いたら、Uni も2人の娘も感動のあまり泣いていましたw

初めてみた時は娘たちもスマホで撮影していたので「ちゃんと見たい」ということになり、肉眼に焼き付けるようにして2回も見てしまいましたw

ショー『イワシライフ』が行われる「出会いの海の大水槽」は、2階・3階にまたがって設置されており、水槽前の2階エリアには広めの観覧スペースが設けられています。

でも、実は3階からもショーが見られるんです!

混雑していたり、視点を変えて見たりしたい場合は、思い切って3階に移動するのもおすすめ。
イワシは水面近くを泳ぐことが多いので、間近で見られるメリットもありますよ。

さらに、3階にはこの大水槽をバックに写真を撮ってくれるサービスがあります。

操作パネルのスタートボタンを押し、大水槽前の所定の位置に立つと数秒後にオート撮影(無人)。
撮影した写真が気に入ったら有料で購入可能。でも撮影だけなら無料(^-^)

写真にはアクアワールドのロゴと日付が入るので、記念になりますよ!
すみっこにあるのでお見逃しなく!

そして実はもう1か所、『イワシライフ』が見られる場所があるんです。

それが、3階にあるギフトショップ『ガレオス』近くのスクリーン。
ショーが始まると、この画面に水槽の様子が映し出されるんです。

アクアワールド大洗水族館

付近にはソファが置いてあるので、座って眺めることも可能。
雰囲気だけでも見てみたい…という方、疲れてしまった方におすすめのスポットです。

なお、『出会いの海の大水槽』はショーの開催時間以外は普通の水槽として生き物が見られます。

巨大なのでショーじゃなくても見応えあり!
マイワシの大群とともに、ウミガメやサメ、エイなどが泳ぐ姿が見られますよ。

アクアワールド名物・サメ

日本一のサメの種類を誇るアクアワールドには、60種を超えるサメが飼育されています。
3階の❝悠久の海ゾーン❞には世界のサメが大集合です!

エスカレーターで3階へと上がる間にも、頭上をサメが横切るサプライズ!
イヤでも期待が高まります(*^-^*)

実際に水槽前に行ってみると、何時間でもいられる…
ずっと見たかったシロワニの水槽前に座り込んで、心底そう思いました。

それぐらい大迫力なサメが勢揃いしているのが『サメの海1』の水槽です。
シロワニのほか、クロヘリメジロザメ、レモンザメ、ナースシャークと大物がたくさん!

水槽内を悠々と泳ぐ姿に惚れ惚れ…です。

この『サメの海1』水槽では、『シャークウォッチング』というプログラムが開催されています。
約10分間、飼育員の説明によるサメの魅力や見分け方、お食事シーンなどを見たり聞いたりできるんです。

いや、意外とサメって、食べるの下手なんですねぇ…

階段状のベンチに座って観られるので、休憩しながら解説を聞けるのも嬉しいポイント!
後ろには後述するマンボウ水槽もあり、たくさんの大型水槽を眺めながらゆっくりできるおすすめエリアです。

アクアワールドは日本で初めてシロワニの赤ちゃんの誕生に成功し、成体にまで育てて親子展示を実現しています。
愛情たっぷりの解説にもほっこりしました。

一方、隣にある『サメの海2』の水槽にはホシザメやテンジクザメ、アラビアンカーペットシャークなど1m前後のサメたちがいます。

また、世界中の海にすむ珍しいサメたちの展示も人気!

ジンベエザメはいませんが、シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)やノコギリザメ、トラフザメ、ネムリブカなどもお見逃しなく!

サメの赤ちゃんに会える!

アクアワールドの研究施設としての実績はダントツでサメ関連!
これまでにサメ27種を水槽内繁殖させ、そのうち12種も国内初繁殖に成功しているんです。

実は軟骨魚類であるサメの繁殖方法は、私たち哺乳類のように体内受精。
オスの交接器(クラスパー)をメスの総排出腔に挿入することにより、体内での受精を可能にしています。

赤ちゃんが生まれるまでの過程(生殖様式)は大きく卵生と胎生の2タイプに分かれ、胎生はさらに4種類に分けられるので、サメは❝繁殖様式のデパート❞と呼ばれます。

さらに、条件によってはメスだけで赤ちゃんを産める❝無性生殖❞も可能だなんて、すさまじいほどの繁殖力と進化!

アクアワールド大洗には、DNA分析で無性生殖が確認されたトラフザメの赤ちゃんが国内初展示されています。
オスもいるのに無性生殖が確認されたのは世界で3例目という貴重な赤ちゃんですよ!

【 サメの繁殖方法 】

◆卵生:ネコザメ科、ほとんどのトラザメ科、一部のテンジクザメ目
受精卵を海底や水草に産卵する。

◆胎生
体内で子ザメが成長してから生まれる。
母胎内での栄養摂取の方法によって4つに分類される。

  • 卵黄依存型:ジンベエザメ、アブラツノザメ
    体内の卵の中で卵黄から栄養摂取して育ち、体内で孵化してから産み出される。
  • 卵食・共食い型:シロワニ、ホオジロザメ
    子宮内で孵化し、他の未受精卵や他の子ザメを食べて成長。
  • 胎盤類似物型(組織栄養型):ドチザメ科に多い
    子宮内で孵化し、子宮内を満たす分泌物を子ザメが摂取して成長。
  • 胎盤型:オオメジロザメ、アカシュモクザメ
    胎盤とへその緒を通じて母体と栄養などをやり取りする。

◆無性生殖:水槽飼育のシュモクザメ(オス不在)、トラフザメ(雌雄同居)で確認
受精せずにメスのみで可能な生殖方法

※卵胎生は母胎内で卵黄のみから栄養を摂取する繁殖方法なので、サメは該当しないという見方が一般的。

多くの硬骨魚類が水中での体外受精(メスが産卵した卵にオスが精子を振りかける)を行うことを考えると、驚くべき進化を遂げたわけです。

人間の胎盤は母体側が形成するので、胎仔が形成するサメとは少々異なりますが、胎盤やへその緒を持つサメがいるなんてビックリ。

一方、卵生の場合、赤ちゃんを守る殻(卵殻)は種によって特徴的で、工事現場のドリルや半透明の財布(Uniにはラビオリに見えるw)のような形をしています。

宝物を入れたカプセルのようですね。
卵殻の標本(画像参照)や生殖様式の解説は『シャークダディズルーム』で見られますよ(画像参照)。

また、アクアワールド大洗ではシロワニの体内受精の瞬間を捉えた映像を公開しています。
なんと入場者がワラワラいる中での交尾…居合わせたお客さんは超ラッキーですね!

さて、『シャークダディズルーム』でも詳細を学べますが、アクアワールド大洗での繁殖の実態を見られる施設が5階にある『さめっこるーむ』。

『さめっこるーむ』は5階のカワウソ水槽の奥にあり、水族館で産まれたサメの卵や赤ちゃんが展示されている貴重な場所です。

Uni が行ったときは孵化したばかりのシマザメの赤ちゃんが展示されていました!
このシマザメの誕生も日本初という快挙!大きく育ってね(写真、撮り忘れたw)

余談ですが、この付近からは水族館のバックヤードが見られるので、ぜひ行ってみて!
表からはわからない水族館の裏側…思わずじっくり見ちゃいますよ。

水槽の上からサメが泳いでいる姿も見られる貴重なスポット。
判別できたのはシュモクザメだけでしたが(笑)。

さらに、アクアワールドで使用している海水が海岸から600mも離れた場所で採取されていること、各水槽への分配や使用後の海水の流れなどの図解もあります。

気分はバックヤードツアー!ぜひご覧くださいね!

飼育の工夫が詰まったマンボウ水槽

サメと並ぶアクアワールド大洗の人気者がマンボウ!
日本一の大きさの専用水槽で、珍しいマンボウの複数飼育が見られるという贅沢さです(笑)!

マンボウがいる水槽はサメの水槽の対面。
前述の階段状のベンチに座って、サメとマンボウの対照的な泳ぐ姿をゆっくり見られますよ。

いろんな角度のマンボウを一度に見られるのも、大型水槽&複数飼育ならでは…です。
こうやって泳ぎ回っていたんですね~↓

さて、この水槽のおすすめは、『マンボウウォッチング』。
飼育員さんの解説と、マンボウのお食事タイム
が見られます。

下の画像のように飼育員さんが手でマンボウ専用のエサを持ち、すべてのマンボウが食べられるように観察しながら与えていくのですが…

アクアワールド大洗水族館

すでに食べた個体が寄ってくると飼育員さんはエサを引き上げ、まだ食べていない個体が来た時に差し出す、を繰り返します。

食べる子はすぐ食べる、食べない子はなかなか食べず…
個体識別をしながらエサをまんべんなく与えるのはさすがです!

マンボウのお食事シーンは他の水族館でも見たことありますが、アクアワールドは混泳水槽なので、エサの与え方が面白かったです。

マンボウがこれだけ泳いでいる水槽はかなり貴重!
お食事タイムに合わせて水槽前に陣取ってくださいね!!

びしょ濡れ確定⁉ 海獣&イルカショー

アクアワールド大洗は海の大型哺乳類のショーが見られる水族館。
しかも、天候に左右されず、屋内施設『オーシャンシアター』でショーを見られる安心感があります。

イルカ・アシカショーの所要時間は20分ほど。ぜひぜひ時間を合わせて行ってみて♪
料金は入場料に含まれるので無料です!

ほんとに目の前「エキサイティングステージ」

ショーが行われるプールは円形で、観客席中央正面にはエキサイティングステージと呼ばれるエリアがあります。
かなり近い距離でショーを見られるので、チビッ子たちも大喜びでした。

愛嬌ある仕草だけでなく、華麗なジャンプも見せてくれるカリフォルニアアシカには脱帽。
アシカについては次項でも間近で見られるイベントをご紹介しますね!

ショーではアシカに続き、イルカのパフォーマンスも見られます。
一気に見られるので、場所取りや待ち時間も一度で済みますね。

登場するイルカは日によって種類や個体が異なるのも楽しみですね。

さて、イルカのショーと言えばダイナミックなジャンプ!
アクアワールド大洗でも、観客席がびしょ濡れになるほどの大ジャンプが見られます。

びしょ濡れになるエリアには座席付近に警告が表示されているので、注意して場所取りしましょう。
レインコートやタオルを持参する他、アクアワールドでもレジャーシートが販売されていますよ。

観客席は水濡れしない❝やや後方の中央付近❞から埋まり始め、あとから来た人の中には仕方なくびしょ濡れエリアに座る人も見られました。

ちなみに、プール外周のかなり広いエリアにびしょ濡れ警告(6列目くらいまで)がありました。
3列目あたりまではかなりの確率でビショビショになりますよw

でも、意外と水しぶきが少なかったのが客席側ステージの真正面

プール正面奥を時計の12時方向に例えると、イルカのジャンプの着地点は4~5時や7~8時の方向でした。
そのため、両サイドの観客席の方が正面の席よりもずぶ濡れ率が高いという結果にw

ジャンプの場所は両サイド。このあと大量の水しぶきがw

ずぶ濡れになりたい方、なりたくない方は場所を上手に選びましょうね!

ちなみに、前述の通り観覧無料のショーですが、土日祝日限定の有料指定席「エキサイティングシート」もあります。

エキサイティングシートはステージ正面中央部の最前列!!
びしょ濡れエリアなのでレジャーシートや雨具を用意した方がいいですね。

入館後、ゲート近くの券売機で購入可能で、各回22席の限定販売です。
場所取りに時間を費やしたくない方、最前列でガッツリ見たい方におすすめです。

さて、ショー用のプールは水深があり、ショーの時間に関わらず水中の様子を下から見られるようになっています。
それがここ、『オーシャンホール』。

アクアワールドの入り口正面の階段を上がらずに、裏側へ回り込むと入口があります。

オーシャンホールから見たイルカ

海の中を泳ぐイルカを見ている気分…おすすめのスポットです!
意外と混雑していない点もポイントですよ。

Uni家族は上のシアターと下のホールで一回ずつ、ショーを楽しみました。
なかなか見られない水中の様子に歓声を上げている子供もいっぱい!

ショーでジャンプするイルカをオーシャンホールで見てみると、ものすごい助走をつけていることがわかります。
ガラスにぶつかるんじゃないかと、要らぬ心配をしてしまいましたw

ショーの最中でなければ、好奇心旺盛なイルカたちが目の前まで来てくれますよ!

こんなに近くていいの⁉お散歩タイム

さて、イルカには『オーシャンシアター』や『オーシャンホール』じゃないと会えませんが、アシカを見たいなら断然おすすめの場所があります。

それが屋外エリア『オーシャンテラス』で実施される❝おさんぽタイム❞!
これでもか!…という至近距離でアシカやオットセイに会えるんです。

どんな距離感かというと、画像をご覧ください↓

座って観ている人が大多数でしたが、Uniは近くで見たかったので、通路の端で立ち見です。
本当に手を伸ばせば届くくらいの距離!

次の画像のようにお散歩ルートになる階段もかなり近くで見られるので、座りながら見たい人におすすめポイント。

Uniが行った日は鳥インフルエンザの防疫措置のため、ペンギンのお散歩はなかったのですが、それでも大満足です!

お散歩タイムの時間帯でなくても、オーシャンテラスでは360度どの方向からも生き物が眺められるので、ぜひ行ってみて!

飲食可能なエリアなので、持ち込んだお弁当を食べながらのんびり動物を眺めるのも、アクアワールドらしい楽しみ方ですね。

アクアワールドの魅力を存分に楽しみたい方は、以下のUniの体験別記事もぜひご覧ください!