英語の上達は「習うより慣れろ」というのがセオリーですが、海外留学は費用もかさむしハードルも高い…と感じる人も多いはず。
それなら日本にいながら英語漬けになれるところへ行ってみませんか?
ここでは1時間から一週間まで、学生も社会人も英語が学べる施設を厳選して4つ紹介します。
検定対策や仕事関係など、英語を学ぶタイミングをずらせないこともあります。
そういう方は国内留学から始めてみてはいかがでしょう?
TOKYO GLOBAL GATEWAY:1時間からの海外体験
- 所在地
東京都江東区 - アクセス
ゆりかもめ「テレコムセンター」駅 徒歩約4分 他 - 料金
付き添い者入館料 1,000円
プログラム料金(約4,000円~)
手軽に英語漬けになれるところと言えば、東京・お台場や立川にある体験型英語学習施設「TOKYO GLOBAL GATEWAY(TGG)」がおすすめ!
学校や企業単位での利用が基本ですが、平日の夜や土・日・祝日、夏休みなど個人利用ができる日もあるんです!
英語を勉強してきたけれど、始めてトライするのが海外ではハードルが高い…という人にピッタリです。
特徴
TGGは同法人と東京都教育委員会が提供する施設で、学研・市進教育グループなど英語教育に携わる企業などが協力し運営されているという革新的なところ。
スピーキングを重視したTGGの中では、通じるのは英語のみという徹底ぶり。
自分が参加したいプログラムを選んでいく完全予約制のシステムです。
プログラムによって開催日時と料金が異なりますが、時間が重ならず空きがあれば複数参加することも可能です。
仕事帰りなどの隙間時間を利用して、気軽に参加できるのが良いところ。
決まった曜日に長期間通う習い事タイプのプログラムもあります。
プログラムの例
例えば小学生向けのお絵描き教室。
先生はプロの画家で、もちろん英語のみで教えてくれます。
このプログラムでは描画を通して、色の名前を15種以上、絵を描くのに欠かせない動詞を20種以上、絵の表現に関する形容詞や副詞を20種以上、絵の道具に関する名詞を20種以上、そして作品をほめる言葉を3種以上学べるようになっています。
思わず「色の名前、15種類もいえるかな…」と考えてしまいました(笑)。
お絵描き教室の場合は「デッサン」と「色付け」に分かれていて、各1時間ずつで3,900円。
他にも小学生向けの「プログラミング教室」「Weekendミュージカルスクール」など、時期によって様々なプログラムが開催されています。
さらに、ワンデーパス(8,800円)もおすすめ。
買い物やダンスにチャレンジしたり、飛行機に乗ったり、一緒に何かを作ったり…と多彩なプログラムが数十種類も用意されており、時間内の全プログラムが受け放題となっています。
難易度は5段階に分けられているので、初めは簡単なもの、次はちょっとチャレンジ…といろいろ試せるのが嬉しいですね。
もちろん、大人向けのコースも!
「オトナTGG(2時間、5,500円)」では海外の街並みが再現されたエリアで指定されたミッションに挑戦したり、セルフプレゼンテーションしたりと、英語での表現力、即応力を学べます。
サロンも用意されており、外国人とフリートークする時間も設けられているという充実した内容で、2時間の間、外国人スタッフとしゃべり放題です!
メリットとデメリット
何といっても都内で留学体験ができるというのが最大のポイント。
様々なプログラムを通して、子供から大人まで実践的な❝生きた英語❞に触れられるのは嬉しいですね。
一般入場は個人参加が前提なので、誰かに頼って自分は英語を話さないで終わる…ということがないのもおすすめのポイントです。
この点は子供も同じ。
そのため、保護者の付き添いは不可となっています(小学校4年生以下および親子プログラムを除く)。
自発的な発言を促すという意味では非常に有効ですが、子供の性格によっては多少デメリットに感じる面も。
もちろん、担当するスタッフはプロなので、子供の個性を見極めて無理なく参加できるように促してくれますが、行くまでのハードルが高いかもしれませんね。
なお、付き添いの保護者は基本的にプログラムに参加できませんが、入館料として1人1,100円かかります。
また、宿泊施設はないので、長時間利用したくても滞在時間は10時~17時まで。
集中的に利用したい場合はTGGへ通う必要があります。
単発のプログラムなら問題ありませんが、習い事感覚になりますね。
そうは言っても、アクセスがよく、タイミングさえ合えば気軽に参加できるTGGは、英語上達の心強い味方。
思い立ったときに予約してみませんか?
アチーブイングリッシュキャンプ:目的別コースでスキルを磨く
- 所在地
山梨県南都留郡富士河口湖町 - 料金(諸費用別)
3泊4日 67,500円~
1週間 135,000円~ - 定員
1クラス10名
英語だけで生活するキャンプ(合宿)形式の施設が「アチーブイングリッシュキャンプ」。
学生から社会人まで幅広く学べます。
東洋大学グローバルサービス㈱と㈱アチーブゴールが提携して運営しており、企業や大学・専門学校などの団体利用も多いです。
特徴
中高生から社会人までニーズに合ったコース選択ができるのが大きな特徴。
TOEICなどのスコアが入学条件になっているコースもあり、無理なく自分に合った授業が受けられます。
館内はもちろん日本語禁止。
基本のコースを含め、とっさに英語で反応できる「即応力」に力を入れているのがポイントです。
相槌でごまかすのではなく、主語・述語を入れたフルセンテンスで会話のキャッチボールができるよう指導が行われています。
ゲーム感覚で語彙や表現、同義語などを学べるのも、英語は楽しいものだと知ってほしいから。
初心者でも構えずに身に着けられるのが、嬉しいですね。
また、講師陣の技量が高いのも注目のポイント。
ノンネイティブ諸国の中でもトップに位置するフィリピン出身者で、かつ大学または大学院卒業で講師歴5年以上のキャリアの持ち主ばかり。
専用のトレーニングを受けたプロから10人以下の少人数で学べるので、的確できめの細かい指導が受けられます。
宿泊施設と費用は?
アチーブイングリッシュキャンプでは3泊4日または1週間の利用なので、寝泊まりする部屋も気になりますよね。
部屋のタイプは3~8名の相部屋と1~2名用の個室が用意されています。
相部屋の方は2段ベッドですが、トゥルースリーパーの快適マットレスが完備!
個人用の金庫・荷物および充電スペースがあるので、安心・快適に過ごせますね。
個室にはバス・トイレ付もありますが、数に限りがあるので予約時に確認した方がよさそうです。
食事は講師と一緒に3食を食堂で食べるので、英語力アップにも大貢献。
しかも自分の好みのメニューを選べるのも嬉しいところ。
日本式の大浴場で疲れを癒せるほか、シャワールームもあるのでプライバシーも保てますよ。
無料洗剤つきのランドリールームも自由に使え、富士山を臨むバルコニーで干すこともできます。
また、受講時に利用する教室のほかにチャットルームがあるので、自分の英語力を試すこともできますね。
自由時間にテニスをしたり、レンタサイクルを利用したりも可能。
大自然の中でサイクリングを楽しめば、よい気分転換になりそうですね。
テラス席のあるコンビニまで行くこともできますよ!
一方、料金システムは次のようになっています。
- 入学金(15,000円)
- 授業・宿泊・食事費用
3泊4日68,500円~、1週間135,000円~
宿泊数によって受け入れの曜日に指定あり。 - 教材費(約5,000円)
- 施設使用料(5,000円/週)
- 保険料(約1,000円/週)
コースや宿泊数、部屋のタイプによって料金が異なるので、注意しましょう。
ランゲッジ・ヴィレッジ:宿泊数が自由に選べる
- 所在地
静岡県富士市 - 料金(教材費・食事代込)
2泊~最大7泊まで、51,300円~ - 定員
1クラス8名
朝から夜まで常に英語で会話し続けられる環境というのは、海外にホームステイしていてもなかなか難しいもの。
そういう意味では海外留学よりも密度の濃い英語漬けの日々が送れる、合宿型の施設が「ランゲッジ・ヴィレッジ」です。
仕事で実践的に英語を使いたいという人や、より英会話力に磨きをかけたいという人におすすめです。
せっかくチャレンジしたのだから、どの程度レベルが向上したのか知りたいという人は、ランゲッジ・ヴィレッジ内でテストを受けることも可能です。
特徴
宿泊しながら英語を学ぶので、日本にいながらも短期集中での上達が期待できます。
朝昼晩の食事中も講師と一緒なので、レッスン以外でも英語漬けの日々が実現可能。
館内は自室であっても日本語禁止という徹底ぶりです。
そのため、中学生レベルの英語知識は必須。
自信のない人向けに「文法合宿」も用意されているので、参加前に受講しておけば本番合宿を有意義に過ごせます。
クラスはレベル別になっているので、自分の習熟度に応じたレッスンも可能。
簡単だけれど学校では学ばない日常表現からディベートやプレゼンテーションなどのハイレベルな会話まで、無理なく高濃度で英語に接せられるのが魅力です。
新聞の記事を要約したり、映画を見て動作の的確な表現をしたり、レッスン内容は実に様々。
しかし、どれも日本人が苦手としやすい分野を分析した結果に基づき構成されています。
的を絞ったレッスンをたっぷり受けることで、効率よく英語を身に付けられるわけですね。
ランゲッジ・ヴィレッジではTOEICなどでは真の英語力を計り切れないと捉え、(一社)日本実用外国語研究所が運営するSEACTテストを合宿前後で受験することによって、技量を確認することが重要と考えています。
SEACTテストは1時間に亘る1対1の英語面接によって技能をはかるもの。
合宿前後に受験を推奨するなんて、成果に自信があるからこそ、ですね。
宿泊施設と費用は?
ランゲッジ・ヴィレッジでは2泊から7泊まで宿泊日数を選べるのがポイント。
合宿システムなので、宿泊する部屋や館内設備も気になりますよね。
客室は4人の相部屋が基本。
寝るのはベッドですが、部屋の一部に畳が敷かれている和洋折衷タイプになっています。
富士山の麓だけあって、窓からの眺めは格別ですよ。
風呂は男女別の浴場とサウナがあり、水温が低いそうですが屋外プールもあります。
食事もすべてついているので、中学生以上なら誰でも宿泊できるのも魅力。
洗濯機も無料で使えるので、学生時代の合宿を思い出しそうですね。
その他、自由時間には映画観賞、バーカウンター、ビリヤードに卓球、テニスも楽しめます。
リラックスしながら楽しむ英会話は、一味違った学びの場となりますね。
さらに、SEACT受験用のパソコンも設置されているので、現地でも自分の上達度を測ることができますよ。
一方の費用ですが、次のようになっています。
なお、リピーターは1泊からOKなので、超短期間の国内留学が可能です。
ブリティッシュヒルズ:テーマパークのような英国体験
- 所在地
福島県岩瀬郡天栄村 - 料金(英語研修)
1泊2日 50,000円~(4レッスン3食付き) - 定員
1~4名(コースによる)
「ブリティッシュヒルズ」は神田外語大学などの神田外語グループが運営する英国文化の体験施設&ホテル。
もちろん語学研修も行っています。
中世英国のマナーハウス(荘園領主の館)を忠実に再現したテーマパークのような敷地は、まるで別世界。
映画『ハリーポッター』の中に迷い込んだかのようです。
調度品だけでなく建築資材まで英国から取り寄せたというこだわりは、イギリス留学の気分に浸らせてくれますよ。
特徴
英語圏の国は多いといえど、その中心であるイギリスは格式が高いことでも有名。
当サイト管理人Uniもイギリス滞在中はマナーの厳しさに驚いた経験があります。
本場の英語を学ぶためにイギリス留学を目指す人も多いと思いますが、語学だけでなくイギリスの文化をきちんと理解しておくことがコミュニケーションの上では重要。
そのためにも「ブリティッシュヒルズ」で雰囲気を知っておくことは、大いに役立つことでしょう。
中世の格調高い雰囲気の中で過ごせるのが、ここの最大の魅力。
ゲストルームには貴族の暮らしを彷彿とさせる調度品と、猫足の優雅なバスタブが設置されています。
本格的なホテルステイのほか日帰り利用もでき、英語を学びたい人向けの研修やイベント(時期により内容に変更あり)もあるので、ぜひ参加してみては?
スタッフには旧英国領出身者が多く配されているので、滞在中は本格的な英語で気軽にコミュニケーションできる環境が整っています。
プログラムの例
子供・初心者から上級者まで、レベルにあったアクティビティが用意されています。
例えば…
などがあり、宿泊者は無料で参加できますが、日帰り客は有料(数百円~)です。
他にも「英会話」「カリグラフィー」や「クッキング」「アロマセラピー」などのカルチャー教室が英語で開催されているので、気軽に英語と触れ合う機会を持てるのも人気です。
もっとガッツリ英語漬けになりたい人には個人参加型研修「Highland Life」がおすすめ!
対象は18歳以上で、TOEICスコアの400以下を初級、600点以上を上級、間を中級としてクラス分けし、リゾートを楽しみながら英語生活が送れるシステムです。
他の滞在型施設と大きく異なる点は、「ブリティッシュヒルズ」ではイギリス文化と英語をトータルで学べるところ。
食事の席での社交やマナー、パブでのリラックスしたトークなど、イギリス滞在に必要なポイントに触れることができます。
イギリスに行く予定がある人はもちろん、海外旅行気分が味わえるという点でも大きな魅力。
勉強オンリーではない特別な時間を過ごせますよ。
また、年4回開催される「イングリッシュキャンプ」も宿泊滞在型のプログラム。
対象は小学生(保護者同伴)~高校生ですが、2泊3日(約48,000円)で生きた英語をイギリスの雰囲気の中で学べます。
レッスン以外の時間も英語を使い続けられるのは、子供にとっても大きな学びのチャンスですね。
ドミトリータイプの部屋なので、まさに『ハリーポッター』を疑似体験!?
本格的な英語に戸惑いそうな子でも、気分が上がること間違いなしです。
メリットとデメリット
英語をツールではなく文化の一つとして捉え、包括的に学べるのが最大のメリット。
日本国内でイギリスという国を知るための最高の施設と言えるでしょう。
また、宿泊しなくても利用できるのが嬉しいところ。
日帰りランチやディナーを英国式に食べることができます。
ディナーにはドレスコードがあるのも本格的ですね。
フィッシュ&チップスやアフタヌーンティーも味わいたいものです。
加えて前述の通り、イギリス伝統のカルチャーを英語で学ぶのも日帰りでOK。
本格的な英語三昧の宿泊から短時間の英会話レッスンまで、イギリスさながらの雰囲気の中で味わえるのは日本中探してもここだけでしょう。
コンセプトの通り「パスポートのいらない英国」です。
一方のデメリットと言えば、本格的な雰囲気に浸れる分、少々費用がかかるところ。
ただ、リゾート気分も味わえるし、館内も部屋もラグジュアリー!
ドラマ『花より男子』で財閥御曹司役の松本潤さん宅としてロケされたほどの豪華さです。
敷地から出ることなくイングリッシュガーデン巡りやネイチャートレイルもできちゃう広さがあります。
英国様式の建物を見て回れたり、英会話も楽しめるプログラムに参加したりもできるので、イギリス旅行に行くと思えばお得です。
ぜひチェックしてみてください!
リアルな体験記はこちらの記事をどうぞ♪
おわりに
IT技術の革新により、翻訳ツールが多数開発されていても、人と人とのコミュニケーションが欠かせない場面も多くあります。
意思を伝えるという目的だけでなく、相手の気持ちに訴えたり汲んだりするところまで踏み込める英語力が重視されることでしょう。
また、英語を通じて相手の文化を知ることは、より円滑なコミュニケーションに欠かせない要素と言えます。
こういった点を総合的・実地的に学べるからこそ、「海外留学」の意義は大きいのだと思います。
しかし、時間や費用を捻出しなければ実現困難なため、留学を諦める人も多くいます。
そこで、今回は日本にいながら留学と似た状況を作れる施設を厳選してご紹介しました。
時間や費用の負担も少なくて済むメリットもあるので、こんな状況だからこそ活用していただければと思います。
なお、プログラムやイベントなどは変更になることもありますので、最新の情報は各施設の公式サイトよりご確認ください。