子育ての新スタイル・旅育とは?定義や効果、旅の方法について

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「食育」という言葉が定着した昨今、新しい子育ての方法として注目を浴びているのが「旅育です。

日常生活と切り離された旅は、好奇心を満たし、様々な体験をする機会に恵まれた特別な時間。
子育てにも大切な気はするけれど、実際にどうすれば効果的なのか、そもそも旅育とは何なのか、疑問を持つ人も多いのではないでしょうか?

そこで、子育て中で学校教育にも携わる、理系出身の当サイト管理人Uniが「旅育」をサポート
旅育の定義効果について解説し、学校の授業にも絡めながら子育てに旅育を取り入れる方法を具体的に紹介していきます。

家族旅行自由研究に使えるアイデアも満載!
ぜひご覧ください!

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旅育とは?

もともと旅には、

  • 娯楽
  • 日常からの解放(ストレス解消)
  • 関係性の強化(2人以上の旅の場合)

などの目的があり、大人にとっても非常に有意義で価値のあるものです。

しかし、社会的・知識的経験に乏しい子供にとっての「旅」は、さらに大きな付加価値を持つと考えらてきました。

「旅」という非日常に子供を置くことで、

  • 様々な体験をさせる。
  • 自主性・主体性・自律性を引き出す。
  • 異なる価値観に触れさせる。

などのように、普段とは異なる経験が子供の人間性を育てることに繋がると考えられてきました。

さらに、日常生活では身に付きにくい「適応力」や「見知らぬ人とのコミュニケーション力」なども得やすい環境を作り出せるわけです。

 

このように、旅が子供を育むきっかけになると着目され、生まれたのが『旅育』という言葉です。

旅育を語る際によく用いられるのが「かわいい子には旅をさせよ」という諺。
旅には子供を育てる効果があると、昔から多くの人が実感してきたことの表れですね。

しかし、『旅育』という言葉の定義は完全に確立されているわけではありません。

社会科見学や職業体験・キャリア教育といった学校での総合学習や、商業施設での体験プログラム、家族旅行なども広く旅育として捉えられています。

これらの実情を踏まえ、❝旅育(Eduvacation)の定義❞にアプローチしたのが、東洋大学 国際観光学部教授の森下 晶美氏です。

森下教授によれば、

旅育とは、旅は人間性の成長を促すとする考え方で、旅によって得られる知識や興味・価値観の広がり、共感力を人の成長に役立てようとするもの。

森下 晶美「❝旅育❞の現状と定義を考える」日本国際観光学会論文集(第20号)March,2013

であり、次の3つの要素があるとしています。

「旅育」の3つの要素

  • 旅の体験
    異文化・非日常体験、旅先での交流など
  • 人との時間共有
    家族・友人との共通体験、想い出づくり、日常と比較した共有時間の長さなど
  • 旅を素材とした教育
    職業教育、郷土教育、地理・歴史教育、国際化教育など

森下 晶美「❝旅育❞の現状と定義を考える」日本国際観光学会論文集(第20号)March,2013

さらに、森下教授は、旅育の効果を最も高めるには、これら3つの要素を全て満たすことが必要である、と述べています。

旅のカタチには色々ありますが、この3つを盛り込むことで子供が大きく成長するきっかけ作りができるわけです。

旅育の効果

旅は子供に備わっている ❝知的好奇心❞ を強く刺激するものです。
そこに少し手を添えることで、❝旅❞ を ❝旅育❞ へとステップアップできることは前項で触れました。

では、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか?

森下氏は旅育の有効性について述べた有識者のコメントから3つの共通点を抽出し、次のようにまとめています。

旅育の有効性(有識者コメントまとめ)

  • 旅の体験による興味や学習意欲の喚起
    好奇心、感じる力、視野が広がる、地域を見る目、学ぶ意欲、関心など
  • 人との交流
    対人関係、価値観の違い、思いやり&協調性、家族の絆、交流意欲など
  • 教育素材としての旅の利用
    洞察力、(学びの場としての)環境の提供、行動力、創造性、情報収集・活用、批判的思考、問題解決、報告など

森下 晶美「❝旅育❞の現状と定義を考える」日本国際観光学会論文集(第20号)March,2013

旅という非日常の世界に足を踏み入れた途端、子供の五感は様々な刺激をキャッチすることでしょう。
もしかしたら、それは旅の準備段階から始まっているかもしれません。

  • 何を持っていくか
  • 何に乗っていくか
  • どこに立ち寄るか
  • 何を食べるか
  • 何を買うか

といったことを想像して、ワクワクし始めることでしょう。

そして、この「ワクワク」こそが、旅育の第一歩だと思うのです。

旅育

当サイト管理人Uniの子供は、特に「何を持っていくか」に時間を費やします。

小さい頃はどこへ行くにもおもちゃを山のように詰め込んでいましたが、大きくなると「海水浴ならおもちゃよりも魚を捕る網と水着、ゴーグル、プラケース。雨の日用にトランプとUNO、ゲーム機。」とコンパクトになりました。

このように、旅のシチュエーションや可能性も考慮して「要・不要」がイメージできることも大事ですね。
小学校高学年になれば、服装や持っていく枚数なども自分で考えさせたいものです。

さらに、旅の途中や目的地で見た景色(地理的差異)、話す言葉(方言、外国語)、店頭に並ぶ土産物や食べ物(文化)といった様々な違いは、子供にとってカルチャーショックのように精神的揺さぶりとなります。

こういった刺激が、子供の中に別の感情や衝動を引き起こすきっかけとなります。
前述の3つの要素を満たせば満たすほど、興味や学習意欲の喚起につながると考えられるわけです。

また、旅先では初対面の人と触れ合う機会や、同行者との協力が必要な場面も生じることでしょう。

自分の主張を伝えたり相手を受け入れたりしつつ、時には価値観の違いに戸惑いを感じながら、豊かな人間性を育む一助となるはずです。

これは家族旅行でも同じ
旅は普段よりも長い時間を家族で共有することになるので、日頃気付かなかった一面に触れたり、絆が深まったりといった効果もあることでしょう。

そして、旅先での特別な景色や文化の中には、学びの芽がたくさん隠れています。
そこにスポットを当て、子供の興味を刺激できれば、それは大きな学びの力、知的好奇心を育むことに繋がるのです。

旅育に適した年齢

では、旅育に適した年齢や、旅育を始めるタイミングなどはあるのでしょうか?
答えは「ある」であり、「ない」でもあります。

子育ての期間は長く、旅育を経験させるにしても、幼児と中学生・高校生では感受性にも理解力にも違いがあります。
乳幼児にいたっては、旅に出ているという感覚すら持てないことでしょう。

ですから、この意味において「適した年齢」や「始めるタイミング」は「あります。

でも、子供の年齢に応じた旅の内容にすれば、「適した年齢」も「始めるタイミング」も「ないと言え、何歳でも旅育に適した年齢として差し支えないでしょう。

例えば、幼稚園児を動物園に連れて行って、小難しい説明をするようなことはしませんよね。
でも、地球にはいろんな動物がいることや命の大切さについて何となく感じてくれれば、それは「旅育」の立派な一つの要素になります。

一方、小学生や中学生であれば、生物の多様性や食物連鎖(小学6年生理科)、環境破壊などについても、年齢に応じた言葉を使えば理解できますね。
「絶滅危惧種」のプレートを見て、子供に説明してあげるだけでも大きな価値があるはずです。

「旅育はいつからすればいいの?」という疑問を持つ人も多いと思いますが、私は赤ちゃんを連れて近所を散歩することも「旅育」だと感じています。

道端にしゃがんで、タンポポの綿毛を飛ばすことや行列を作るアリの群れを一緒に眺めるだけでも、子供の好奇心は刺激されます。

旅育

もちろん、遠い場所への旅は日常から大きく離れるので、旅育の効果を色濃く感じるチャンスに恵まれます。
しかし、行ったから吸収できるわけではありません。

子供が小さい時ほど広い世界への興味を掻き立てるには、保護者からのアプローチもある程度必要だと言えるでしょう。

『世界で1つのワガママ旅へ』が提案したい旅育

保護者から子供へのアプローチが必要とは言っても、何をどこから始めればいいのか悩む人も多いと思います。
あるいは「子供に説明するだけの知識がない」と思う人もいるかもしれません。

でも、管理人Uniは、親も ❝知る楽しさ❞ を感じていると子供に伝えるのも大切なことだと思います。
ですから、一緒に学べばいいのです。

Uniは旅の前にいろいろ知りたいタイプなので、インターネットや本などで調べまくるのですが、それを子供と一緒にすることも「旅育」の1つだと思います。

小学校高学年くらいなら行き先のリストアップや周り方、中学生なら所要時間や旅費なども含めて計画を立ててもらうのも良いでしょう。

でも、何かと忙しい時代ですから、それも難しいかもしれませんね。
ましてや前述の ❝旅育の3要素❞を自分で揃えるのは簡単ではないと思います。

そこで!

当サイト『世界で1つのワガママ旅へ』では、旅育の3つめの要素「旅を素材とした教育」にスポットを当て、旅育のサポートをしていきます!

教科書を体験する

近年の学校教育では「総合的な学習」として、教科書だけで学びが完結しないよう、実社会と結びつけることを目的としています。

例えば、小学校1・2年生の「生活科」、それ以降の「総合」という教科に表されるように、

  • 「社会科」「理科」などの垣根を飛び越えた教科間の横断的な学び
  • 社会活動・自然環境との実際的な結びつき

を理解できるような取り組みが行われているのです。

これによって、学びの実践および自身の将来との関わり(キャリア教育)が実感しやすいようにカリキュラムが組まれています。

学びを実践する最もよい例が、林間学校や修学旅行。

自由行動での計画を立て、教科書で学んだ方法を実践したり場所へ行ったりして ❝学びを経験に替える❞というわけです。

実際に6年生の理科「ものの燃え方と空気」についての単元で、ものが燃え続けるためには空気の流入が必要なことを学びますが、ある教科書ではその具体例として「キャンプファイヤーの木組み」を紹介しています。

箱根
木材を井桁に組んだキャンプファイヤー

キャンプファイヤーでは木材を隙間なく積み上げるのではなく、❝井桁❞に組むようにして隙間ができるように積み上げますね。

こうすれば炎が作る上昇気流によって木組みの隙間から酸素を含んだ空気が引き込まれるので、長い時間、火を燃やし続けられるからです。

子供たちは林間学校などでキャンプファイヤーを体験したときに「こういうことか」と合点がいくわけです。

※理科の実験では「底なし集気びん」を用いて学びます。

しかし、すべての学びを学校教育の中で実体験に結び付けることは不可能ですし、こういった取り組みは今後さらに難しくなっていくといっていいでしょう。

2020年度に改定された「新学習指導要領」により、小学校5・6年では英語が教科化され、3・4年では必修化されました。
さらにプログラミング教育も追加され、授業時間はかなりひっ迫することに。

その一方で、理数教育にも重点をおき、課題を解決する力を育むとしています。
これは旅育とも共通する「生きる力の向上」に当たります。
しかし、限られた時間の中で、どこまで肉薄できるかは教師・学校次第というのが現状でしょう。

当然、学校差・地域差が生じるのは目に見えています。
もしかしたら、クラスによる差も生じかねません。

だからこそ、家庭でのサポートが大切になってくるのです。

でも、教科書に何が書いてあるか、子供がいま何を学んでいるのか、把握している親は少ないと思います。

そこで、子育て中で、学校教育にも関りを持つ管理人Uniが運営する当サイトでは、小学校・中学校の教科書で学ぶ内容に具体的に触れながら、「旅育」に生かすことを目指しました。

目の前にあるモノや出来事・仕組みが、学校で学んだ ❝○○のこと❞ と知ることで、子供にとってより身近な事象として受け止められ、「旅育」に役立つと考えたからです。

教科書の中だけで終わらせず、こんなところで役立っているのだと知ることや、あれが原因でこうなったのだと気づくことは、学びの結実の1つのカタチだと思うのです。

別の視点から捉える

子供に伝えるときは、地理学・歴史学・文学などの文系的要素と、自然科学などの理系的要素を結びつけることで学びの間口を広くし、子供の興味を引くことも大切です。

例えば、日光東照宮の表門近くにある「五重塔」。
歴史的価値は見るだけでも伝わりますし、時代の感覚がわかる年齢なら「○○時代」「○世紀」と知るだけでも理解できると思います。

しかし、その歴史的建造物から物理学が学べるとしたらどうでしょう?
ちょっと意表を突かれますよね。

この意外性❞こそが、子供の興味を引くポイントです。

古びた建物の中に先人たちの知恵がギュッと詰まっていることを知れば、インパクトは抜群!
まして、その理論が科学的に正しく、現代にも通用する技術だと知れば、さらに興味が広がる可能性もあります。

ただし、観光スポットやガイドブックの案内はそのものの価値が中心で、このような付随した説明は省略されているか非常に簡略化されているのが大半です。

そこで、当サイトでは観光スポットそのものの価値に加え、それにまつわる科学的なアプローチを中心に紹介・解説していきます。

なぜ科学が中心なのかというと、管理人Uniが理学部出身の歴史好きだからなんですねー。

「科学」といっても決して難しい話をするわけではありません。
科学の基礎は小学校・中学校ですべて学んでいます。

実は、前述の「五重塔」には制震システムが組み込まれているのですが、建物が❝揺れる❞という現象は上下を逆さまにすると ❝振り子❞と似ています。

振り子は小学校5年生で「ふりこの法則」として、制震のメカニズムに関わる「慣性の法則」は中学校で学びます。

現代でも通用する科学知識を数百年前の宮大工たちが利用していたことに驚くとともに、それを学校での学びに結びつけることができるのです。

逆を言えば、机上の論理で終わりかねない科学の知識を、実生活に結び付ける橋渡しになるとも言えます。

これこそが「旅育」の大きな要素であると、管理人Uniは思うのです。

旅育を通して手に入れた歴史や科学の知識は、夏休みの宿題の目玉「自由研究」のテーマやネタにすることも可能ですね。

上記の「五重塔」のすばらしさについては、日光東照宮で子供と学べるスポットを紹介したこちらの記事をご覧くださいね。

実際、管理人Uniの小学生の子供も、歴史的・科学的背景を知って目を輝かせ、感動していました。

旅先が海や山なら科学の学びの場と成り得ますが、例えばそれが歴史的建造物であったとしても、アプローチ次第で科学の視点から捉えることもできるのです。

さらに、海外旅行なら国際感覚を養い、語学に目も向けるきっかけとなります。
学校で学んだ英語力を試す良い機会となるでしょう。

こういった「旅育」のきっかけ作りは、文系的にも理系的にも視野を広げることに繋がるということ、そして、それを親にも子にもわかりやすく伝えるということが大切だと管理人Uniは考えています。

当サイト『世界で1つのワガママ旅へ』が「旅育」の1つの要素としてサポートできること。
ぜひ活用していただき、それぞれの特別な旅を通して、親子ともに成長できる学びの旅を楽しんでいただけるよう願っています

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自由研究アイデア集 | 世界で1つのワガママ旅へ (uni-voyage.com)