旅行費用の中でも大きなウェイトを占めるのが、❝航空運賃❞。
逆を言えば、これを安く抑えらえると旅行に余裕ができて、旅先での楽しみを増やすことも可能ですね♪
そこで大活躍なのが「スカイスキャナー」という航空券の検索サイト!
世界中の航空機から最安値も一発で検索できるスカイスキャナーは、旅行好きにとって必見のサイトなんです。
ここではスカイスキャナーのメリット・デメリットを紹介したうえで、検索やキャンセルの方法、クーポンやアプリの利用、ちょっとわかりにくい問い合わせについても解説していきます。
スカイスキャナーとは?
ひとことで言うなら、スカイスキャナーは世界にまたがる航空券の検索サイト!
世界中の空港から空港へと希望の航空便を検索し、料金の比較まで簡単に一括して行えるサイトなんです。
創業2003年という新しい会社ですが、2019年には月間1億人以上もの利用者を誇るサイトとなりました(公式ページより)。
旅行者のニーズにどれだけ応えられているか、よくわかる数値ですね!
航空券からスタートしたスカイスキャナーですが、現在では、
- 航空券(国内線・国際線)
- ホテル
- レンタカー
など世界約1200社と提携し、旅のプランに欠かせない「移動」と「宿泊」について検索・予約まで進めるシステムになっています。
メリット
この膨大なデータから利用者の条件にあったプランが一瞬で検索できるのが、スカイスキャナー最大のメリット。
実は航空券やホテルなどを検索する有名なサイトの多くが、スカイスキャナーのシステムを利用しているってこと、知っていましたか?
逆をいえば、スカイスキャナーを直接検索することで、類似サービスを提供するサイトと同じ情報を入手できることになります。
これは、旅行業界の利権などに左右されていない、いわば❝生❞の情報でもあるので、本当の意味での比較ができることになるんですね。
このことは、スカイスキャナーの公式サイトでも、
検索結果には、どの提携社の商品も公平・公正に表示しています。スカイスキャナーが表示順などを操作することはありません。また、不正な価格表示などを行う企業とは、提携中止の判断をすることもあります。
https://www.skyscanner.jp/about-us/why-skyscanner
と明記されています。
自分のニーズで選びたい消費者にとっては、ありがたいことですよね。
デメリット
膨大なデータから一瞬で最安値も検索してくれるスカイスキャナーですが、大きなデメリットが2つあります。
個人的な意見ですが、デメリットではあるものの❝スカイスキャナー❞という検索サイトの性質上、やむを得ないものだと思います。
中にはスカイスキャナー自体ではなく、その提携先のシステムや姿勢の問題であることもあります。
その点を踏まえて以下をご覧いただくと、スカイスキャナーをより理解していただけるかな…と思います。
その1.販売はしていない
スカイスキャナーは、航空券の検索エンジンのようなサイト。
したがって、自社で航空券を扱っているわけではありません(ダイレクトブッキングを除く)。
そのため、検索でヒットした航空会社や旅行代理店のサイトへ移動して購入することになります。
ネットの『Yahoo!ショッピング』や『楽天市場』でも、実際の購入は検索結果に表示された加盟店のサイト内店舗で手続きしますよね。
そんなイメージです。
ただ、スカイスキャナーの場合は、提携先のサイトにまるごと移動する感じです。
そのため、リンクされた旅行代理店が良心的なかどうかは、疑問に思うことも。
心配な人は購入手続きをする前に、その代理店の評判や口コミを調べることをおすすめします。
その2.最安値が表示されないケースがある
これは、旅行代理店や航空会社などが独自に行うキャンペーン価格の方が、スカイスキャナーの最安値よりも安い…というケースです。
このような一時的なキャンペーン情報は、スカイスキャナーに反映されにくいことが要因となります。
また、特定の航空会社や旅行代理店(サイト)のクーポン券を検索者が持っている場合も同様です。
この場合は、スカイスキャナーでクーポンが使える航空会社の最安値を調べたうえで、そこの公式ページで改めて同じ便を検索し、クーポンを適用し比較してみましょう。
中には、クーポンを使えない航空会社の方が安いこともあるので、まずはスカイスキャナーで最安値を検索してみるのがおすすめです!
初心者向き!スカイスキャナー検索のやり方
では、具体的な検索方法を見ていきましょう。
検索方法はとても簡単!
まずはスカイスキャナー公式ウェブサイトを開きましょう!
① 旅程の入力
すると、このような検索画面になります。
ここで、調べたい航空券の条件を各項に入力していきます。
項目は次の通りですが、未定のところはそのままでもOK。
なお、出発地や目的地がざっくりでも大丈夫。
例えば「日本」や「フランス」と入れるだけでも発着する航空便を全部表示してくれます。
今回は、パリ滞在を楽しみたいので、以下のように設定します。
まず、出発地を「東京(すべての空港)」にして成田と羽田の両空港も検索結果に含めるようにします。
空港の数が多いほど最安値の便が見つかる可能性が高まりますからね。
一方、目的地はピンポイントでパリの「シャルルドゴール空港(CDG)」にします。
日程を6月11日~16日、エコノミークラスの大人1名、往復航空券…のように条件を入力し終わったら、「検索→」をクリックします。
すると、結果が次のように表示されます。
今回の検索条件で886件の便がヒットしています!
すごい数ですよね!
今回の東京-パリ間の往復で、最安値はポーランドの航空会社「LOT」の¥73,755でした。
フライト時間は往路で15時間40分ですが、よく見ると、「乗継1回」と書かれています。
これ以外にも東京-パリ間の航空便がずらっと並んでいますが、上部に表示された便が条件に合わなければ、絞り込み検索を利用しましょう。
② 条件の絞り込み
例えば、「航空会社をエールフランスにしたい」「直行便がいい」「午後の出発にしたい」など希望があれば、左側にずらっと並んだタブを使って条件を絞り込みましょう。
この条件絞り込みによって、検索結果は次のように変更されました。
エールフランスの直行便利用で、最安値は¥113,110、フライト時間は12時間25分です。
併せて現地の到着時間、帰りの便の出発・到着時間など注意してみていきましょう。
今回の便は往復とも時間に問題はありませんが、行きの利用空港は羽田(HND)、帰りは成田(NRT)になっています。
細かい点にも気を付けて便を選択し、「詳細→」をクリックしましょう。
ちなみに・・・
上部にある「最適プラン」「最安値プラン」「最短プラン」のタブでは、目的別に検索結果が表示されています。
自分のニーズを選択すれば目的の航空券を見つけやすいというわけです。
なお、最安値と最短のプランは文字通りですが、最適プランは比較的安く時間もかからないおすすめの便が提示されています。
また、「並べ替え」機能を使うと、往路や復路での出発時間が早い順に結果を表示させることもできます。
③ 詳細を確認する
「詳細→」をクリックすると、選択した便の詳細が見られます。
次のように、先ほどの便を取り扱う旅行代理店や航空会社の一覧が表示されます。
今回の取扱業者は「HIS」「サプライス」「エールフランス航空」など8社ありました。
最安値の「HIS」が一番上に表示されていますね。
「HIS」は言わずと知れた旅行代理店なので安心感がありますが、「Mytrip」のところには「日本語の問合せ窓口なし」と書かれています。
英語でも問題ない場合はここでもOK。
ですが、今回は日本語OKかつ最安値のHISを選ぶことにし、「次へ」をクリックします。
④ リンク先での手続き
すると、
ご利用ありがとうございます。ページが移動いたしますので、今しばらくお待ちください。
スカイスキャナー公式サイトより
と表示され、そのまま待っているとリンク先に移動します。
ここから先は選択した旅行代理店・航空会社での手続きになるので、表示内容は異なります。
今回は「HIS」の場合をご紹介しましょう。
このように予約した航空券が表示され、続けて請求金額とその内訳が記載されているので、よく確認しましょう。
スカイスキャナーで見た金額は、税金や手数料が加算され、キャッシュバック分の代金が引かれたものであることがわかります。
このキャッシュバッグの内容は支払方法の下に書かれていました。
つまり、スカイスキャナーで表示される料金には、税金などの固定の諸経費と適応される割引が含まれているということですね。
問題がなければ「次のステップ」をクリックし、HISでの手続きを完了させましょう。
どこの旅行代理店・航空会社でも、予約者や搭乗者の個人情報・メールアドレス、国際線であればパスポート情報などの入力が必要です。
書類を用意して、手続きを済ませましょう。
なお、スカイスキャナーには直接予約・購入ができる「ダイレクトブッキング」もあります。
日本の航空会社では、2018年にLCCのバニラエア、2020年3月にANAとの提携が始まりました。
路線が限られるものもありますが、直接購入できるのは、やっぱり楽ですね。
予約時の注意
便利なスカイスキャナーですが、対面での取引ではないため、気を付けるべき点もあります。
利用にあたって個人的に「ん??」と思ったことがあったので、事例を紹介しておきますね。
往路と復路をまとめて予約できないことがある
前述のパリの航空券は、販売先のHISのサイトで往復まとめて購入することができました。
しかし、中には「往路と復路の航空券を別々に予約」しなければならないケースもあります。
このとき、気を付けなければならないのが、「往路の予約手続き中に、復路の航空券が売り切れてしまった!!」という事態です。
そのため、手続き前にそれぞれの「予約→」画面を開き、スカイスキャナーで見つけたチケットであることを確認してから、手続きを始めるようにしましょう。
合計金額が異なることがある
スカイスキャナーの検索結果に示された価格には、税金とサービス料が含まれています。
でも、それが航空券を購入するときの金額にならないことがあります。
実はスカイスキャナーのサイトでも「ⓘ予約の前に読む」というタブがあるのですが、内容が折り畳まれているので気付きにくい!!
広げてみると、このように書かれています。
実は初めて検索したときに上乗せされたのが、この「LCCでの受託手荷物」と「クレジットカード手数料」でした。
ANAやJALのようなフルサービス(レガシー)キャリアでは受託手荷物1点が無料で預けられますが、LCCでは追加代金が必要なことを知らなかったんです (;^_^A
また、クレジットカードの種類や代理店によっては手数料が必要になることもあります。
個人的な感想ですが、海外の中小代理店の場合、手数料やサービス料が割高な気がします。
このように追加料金が発生すると、「総額で比べてみたら、レガシーキャリアとあまり金額が変わらなかった」というケースもないわけではありません。
それでも、海外のLCCはかなり安い!
スペインなどはLCCがたくさんあるので、総額でも本当に安い航空券を探せます。
大切なのは、自分自身でよく吟味してから購入を決める、ということですね。
予約・購入の前に、代金をしっかりと確認するようにしてください!
キャンセルと問い合わせ先について
スカイスキャナーについての口コミや評判でよく上がるのが、
という点。対面販売でないと起こりがちな問題ですね。
しかし、冒頭や検索方法のところでお伝えした通り、スカイスキャナーはあくまでも「検索サイト」。
航空券を取り扱う旅行代理店や航空会社への橋渡しをするところまでが仕事です。
したがって、予約も販売も行っていないので、スカイスキャナーでキャンセルすることはできません。
「キャンセル」は予約した航空券に対して行うので、予約した旅行代理店や航空会社での手続きが必要なんです。
今回の例でいうなら、「HIS」にキャンセルを申し出て、手続きをするわけですね。
同様に、予約した航空券について聞きたいことや変更が生じた場合も、予約した旅行代理店や航空会社に連絡しましょう。
一方、スカイスキャナー自体や検索システムについての問い合わせは、下記のメールフォームにて受け付けています。
スカイスキャナーへのお問い合わせ
お困りの方は、上記のお問い合わせフォームよりメールにて問い合わせてみてくださいね。
クーポンはある?割引は?
最安値と分かっていても、さらにお得に使いたいですよね(笑)。
しかし、スカイスキャナー自体に適用されるクーポンは個人的に見たことがありません。
事実、「スカイスキャナー、クーポン」でインターネット検索したときに見つかるものは、スカイスキャナーで使うものではなく、リンク先の旅行代理店などで使用するものです。
広い意味では「スカイスキャナーのクーポン」なのかもしれませんが、スカイスキャナーは検索サイト。
販売しないので、割り引きクーポンを見たことがないのは当たり前かもしれませんね。
でも、前述のように旅行代理店のクーポンを使える場合があります。
「デメリット その2」で紹介した方法で利用すると良いでしょう。
また、今回の検索例(HIS)のように、その旅行代理店独自の割引価格がスカイスキャナーで表示されていることもありますよ。
なお、クーポンはないですが、スカイスキャナーの割引はあります!
スカイスキャナーから予約へ進むと「スカイスキャナー特別料金」で宿泊できるところがあるんです。
Uni が見たところ、スカイスキャナーの親会社・中国大手旅行会社「Trip.com」に適用されていることが多いようです。
また、スカイスキャナーで航空券を購入すると、宿泊料金が割引価格になるホテルもあります。
検索結果で「Fly Stay Save」と表示されたホテルが割引対象なので、ぜひチェックしてみてください。
(旅程の条件によって対象ホテルがないこともあります)。
クーポンの有無に関わらず、まずはスカイスキャナーで検索することが安い航空券やホテルを見つけるおすすめの方法です!
アプリの上手な使い方
スカイスキャナーはパソコンだけでなく、スマホからも検索できますが、アプリを利用すればもっと便利に!
iPhoneでもAndroidでもパソコンと同じように簡単に探せます。
スマホの方が身近にあるので、いつでもどこでも検索できますね。
中断しても履歴から続けて検索できるのも嬉しいところ。
個人的には複数都市を経由したい場合はパソコンの方が検索しやすいですが、一般的な航空券なら不自由は感じませんでした。
ただ、実際に予約する旅行代理店のサイトに移動してからの手続きが見づらいことがあります。
そんな時は検索条件と結果のスクリーンショットを撮っておき、パソコンで再検索しています。
「二度手間」かもしれませんが、時間のある時に検索し、絞り込んでおけるので時短になりますよ♪