コロナ禍のハワイ 旅行前に必要な手続きとは?陰性証明書・ESTAについてわかりやすく解説

2020年11月6日、日本からハワイへの渡航者に向けて『新型コロナウイルス事前検査プログラム』が施行されました。

これにより日本人がハワイへ入国する際に、手続きによってはハワイ到着後14日間の自主隔離が免除され、すぐに外出ができるようになります。

この『事前検査プログラム』について、ハワイ州公式サイトに基づき、わかりやすくまとめてみました。
全体の流れや必要な書類・手続きを詳しく解説しています。

渡航前だけでなく渡航後も注意事項があるので、旅行を計画したい人はぜひチェックしてください!

はじめに:ハワイの感染状況

アメリカ本土における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の増加が連日報道される中、気になるのがハワイの感染状況。

2020年10月中旬のある日を例に見てみると、ハワイの感染者数は約100人、東京は約200人でした。

一見するとハワイの方が少なく思えますが、人口があまりにも異なるため、単純な比較はできません。

画像のように人口10万人当たりで比べると、すると10月のデータでハワイは1056人、東京は224人となり、東京よりも5倍近い感染者がいることがわかります。

アメリカ本土と比べれば低い感染率ですが、東京よりもリスクがあると言わざるを得ない状況にあります。

もちろん刻々と変化していくので、旅行を計画するときだけでなく常に最新の情報を入手するように心がけ、状況によっては「今は行かない」という選択肢もあるかもしれません。

また、本記事で解説するハワイ渡航時や帰国後の対応なども確認したうえで判断することも大切です。

なお、ハワイ州では感染者数の推移を下記公式サイトにて公表しています。
とても見やすいので、こまめにチェックしてみてくださいね。

また、ハワイの医療費は日本と比べると非常に高額です。
渡航する際は、海外旅行保険に加入しておくことを強くおすすめします。

自分にあった保険プラン探しは下記記事を参考に検討していただくと、余計な出費を抑えられると思います。
保険に加入するときはCOVID-19に関する約款を必ず確認するようにしましょう。

【まとめ】ハワイ旅行に必要なこと

ウィズ コロナの時代には、旅行前の手続きも従来に加え、新たなステップが必要となっています。

ハワイ到着後、14日間の自己隔離を行うのであれば陰性証明は必要ありませんが、「Safe Travels Program」への登録・申請は必要です。

まずはどのような準備・検査をすればハワイへ渡航できるのか、準備からハワイ到着までの手順を確認しておきましょう。

  1. パスポートの取得
  2. ESTAの登録・申請
  3. Safe Travels Program(後述)への登録・申請
  4. ハワイ到着後の14日間自己隔離の免除を受ける場合
    ➡ 日本を出発する72時間以内に、ハワイ州が指定する「陰性証明書」を用意
  5. 日本出国の搭乗時の手続き
    (トラベル&ヘルスフォームのQRコードの提示など)
  6. ハワイ到着後の検温・Safe Travels Programのチェック
    (トラベル&ヘルスフォームのQRコードの提示など)
  7. ハワイ滞在中の過ごし方(自己隔離の有無により異なる)
  8. 日本帰国時の空港検疫
  9. 帰国後の過ごし方

これらの準備や手続きの中には、今までと同じに見えても注意が必要なこともあります。
詳しくは各項をチェックしてくださいね。

パスポートの取得

まず第一にパスポートの取得が必要です。
通常なら旅行の直前でもあまり問題ありませんが、現在はハワイ渡航に必須の以下の手続きにおいてパスポートが必要になるからです。

そのため、普段よりも余裕を持って申請しましょう。

一般的にはパスポートセンターや市区町村役所の閉所日を除き、申請後6日目から受領できます。
祝祭日を挟まなければ、土日を挟んで8日目以降に受け取れる場合が多いでしょう。

申請は代理人でもOKですが、受け取りは本人が行かなければならないので、その辺りも注意してくださいね。

 
すでにパスポートを持っている人は必ず有効期限を確認しておきましょう。

ハワイ州はアメリカ本土への渡航時と同じようにESTA(後述)の申請が必要です。
ESTAの申請時にはパスポートの記載事項を登録するため、ESTAとパスポートが連動していることになります。

パスポートの有効期限が残り少なくてもアメリカへの入国はできますが、期限切れと同時にESTAも失効してしまうため、90日以下の長期滞在を予定している人は注意が必要です。

なお、アメリカ合衆国ESTAオンラインセンター では、パスポートの残存期間が半年以上あることを推奨しています。

ESTAの申請・登録

ESTA(Electronic System for Travel Authorization)とは❝電子渡航認証システム❞のこと。
観光や出張が目的で90日以内の滞在であれば、アメリカ入国の審査と認証がオンラインで手続きできるというものです。

ESTAを取得しておくとビザが不要になるので、一般的な旅行の場合はESTAによって渡航を認めてもらいます。

通常、ESTAの申請は出発の72時間前(3日前)までに行えばOKです。
しかし、申請内容に不備があったりすると時間がかかる可能性もあります。

ESTAの有効期間は2年間と長いので、旅程が決まり、パスポートを受領したら早めに申請しておいても良いでしょう。

なお、ESTAの詳細はこちらの記事で解説しています↓

すでにESTAまたはビザを取得済みの場合は、有効期間の確認をしておきましょう。
どちらも6ヵ月以上の残存期限があると望ましいとされています。
微妙な場合は申請し直しておく方がおすすめです。

ESTAの申請はこちらの公式サイト(日本語解説あり)から行えます↓

Safe Travels Programへの登録・申請

2020年9月1日より、ハワイへ渡航するすべての人に対して、ハワイ州独自の安全対策『Safe Travels Program』への登録・申請が義務付けられています。

『Safe Travels Program』への手続きが完了すると取得できる❝ハワイ州トラベル&ヘルスフォーム❞のQRコードが空港到着時に必要なので、下記公式サイトから忘れずに行いましょう。

『Safe Travels Program』の申請・登録の流れは次の通りです。

  • アカウントを作成(メールアドレスとパスワードを設定)し、ログインする。
    (GoogleやFacebookのアカウントでもログイン可能)
    ※ 18歳以上は1人につき1アカウントが必要
  • プロフィールの入力
    氏名、生年月日、国籍などの登録と共に個人認証が行われます。
    携帯電話の番号を登録し「Valify」をクリックすると、認証コードがSMSで送信されてくるので、その番号を入力し、個人認証を完了させましょう。
  • ハワイ州からのSMSを受け取るか選択
    受け取る場合、メールアドレスの登録と認証が②と同じように行われます。
    受信時に通信料が発生するので、日本出国後も受信する場合は注意してください。
  • 旅行者の現住所を入力
    18歳未満の同行者がいる場合には併せて登録しましょう。
Safe Travel Program 公式サイトより

ここまで入力すると、一段落です。
「Profile saved successfully」の表示が出たら、いわゆる❝お客様情報❞の登録が終了となります。

次のセクションからは旅や健康に関する具体的な内容入力となるので、旅程が決まっていなければ確定してから続きを入力してもOK。
健康状態の申告フォームは出発の24時間前にならないとアクセスできませんしね。

旅程と健康状態を分けて申告しても、まとめて24時間前以降に入力しても、問題ありません。
その場合は、再度ログインして行ってください。

それでは次のステップに進みましょう。

  • 再開する場合はログインする。
  • Trips」を選択し、旅程を登録
    日程、到着・出発地、航空会社、フライト番号
    パスポート番号
    滞在先(ホテル)の名称・住所・予約番号など
    ❝14日間の自主隔離❞免除となる場合は取得した承認済みIDの入力(別項参照)
  • (出発24時間前になったら)「Health Questionnaire(健康状態に関する申告フォーム)」を選択し入力
    出発24時間前からアクセス可能。ハワイ到着手続き前までに完了させてください。
    フライトなどは登録済みのものが自動で反映されるので、健康に関する項目に応えていきましょう。
    内容は「発熱・咳・湿疹などの症状があるか」「インフルエンザの予防接種を受けたか(接種日)」「渡航歴」「宣誓とサイン」などです。
    ➡「ヘルスレコード(登録した内容)」を送信すると、QRコードが取得できる。
  • QRコードをスマホにダウンロードまたは印刷する。
    ハワイ到着時にQRコードを係員に提示する必要があります。
    スマホか印刷物で確実にQRコードを持参してください。

②Tripsを選択し旅程を登録 ハワイ州観光局より
Health Questionnaireに申告(24時間前以降) ハワイ州観光局より

一気に入力しようとすると大変なので、プロフィールや旅程情報などは事前に登録しておくのがおすすめ!

「Health Questionnaire(健康状態に関する申告フォーム)」以下は出発の24時間前にならないと入力できないので、忘れずに申請しましょう。

QRコードが発行(画像参照)されると内容の変更はできないので、注意してください。

Health Questionnaire により発行されるQRコード
ハワイ州 新型コロナウイルス情報サイトより

以上の「Safe Travels Program」による❝ハワイ州トラベル&ヘルスフォーム❞への登録は、COVID-19の陰性証明書の有無に関わらず、すべての渡航者に義務付けられています。

ハワイ州では日本語のマニュアル(下記リンク)を用意しているので、実際に申請するときはそれを見ながら行うと良いでしょう。

陰性証明書の取得

コロナ禍の海外旅行の大変さといえば、現地到着後に必要な❝2週間の自己隔離❞。
他国からの感染者の流入を防ぐには不可欠な措置です。

しかし、観光や商用など短期の渡航にはあまりにも非現実的。
旅程以外にそんな長い休みをプラスするなんて、難しいですよね。
観光地にとっても客が増えず、経済的なダメージも相当に大きくなりました。

条件を満たしたCOVID-19の陰性証明書がある場合に限って❝14日間の自主隔離❞が不要となり、すぐに観光を楽しめるようになったのです。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を阻止しつつ、旅行者の利便性を図り、ハワイの経済を復興させたいという願いの表れですね。

このため、陰性証明書は必ずしも必要な書類というわけではありません。
自己隔離を免除してほしい人だけが持参すれば良いわけですね。


では、「COVID-19の陰性証明書」はどうすれば入手できるでしょうか?

まず大切なのは、ハワイ州が認める陰性証明書でなければ自己隔離措置が免除にならないということです。
それには次の条件をすべて満たす必要があります。

  • ハワイ州保健局が指定する日本国内の医療機関で実施された検査であること
    ハワイ州指定医療機関リスト (ハワイ州 新型コロナウイルス情報サイト)
  • 厚生労働省により承認され核酸増幅検査(NAT:PCR検査もこの一種)による結果であること
  • 日本を出発する72時間以内に受けた検査であること
  • ハワイ州保健局が指定するフォーマットの陰性証明書(英語、A4版)であること

検査費用は自己負担です。
検査方法(唾液または鼻咽頭ぬぐい液)や医療機関により異なりますが、20,000~25,000円くらいかかることが多いようです。

また、注意事項として次のことが上げられます。

  • 検査対象者は5歳以上
  • PCR検査時にパスポートを持参すること
  • トラベル&ヘルスフォーム』にログインし、❝Documents❞タブをクリックして指定の陰性証明書(1枚目のみ)をアップロードする。
    (スクリーンショットや写真は不可)
  • 旅行にも陰性証明書を持参すること
  • オアフ島以外へ行く場合、同日の乗継であれば同様の方法で陰性証明書を取得すればOK。
    オアフ島に宿泊してから向かう場合は、ハワイ州保健局認定の医療機関で、アメリカ食品医薬局承認のPCR検査による指定の陰性証明書を取得すること。
  • 直接ハワイへ渡航しない場合、最終経由地を出発する72時間以内に、日本国内またはアメリカ本土の指定医療機関による陰性証明書が必要(アメリカ本土では航空会社などにより指定機関が異なるので注意)。

このようにハワイ州が指定する方法・様式などすべての条件を満たした陰性証明書でなければ、自主隔離免除とはなりません。
陰性証明書なら良いというわけではないので、注意してくださいね。

また、虚偽や不正を行った場合は罰則の対象となります。

なお、自主隔離を14日間行うのであれば陰性証明書は必要ありません。
ただし、自主隔離中の連絡手段として携帯電話を持参してください。

出国時の持ち物と検査

ハワイへ向かう飛行機に乗る前に、日本の空港でもチェックが行われます。

搭乗する航空会社のチェックインカウンターへ行ったら、次の3点または4点を用意して順番を待ちましょう。

  • パスポート
  • ESTA(申請後に受信した「渡航認証許可メール」に記載のあるESTA認証情報を提示)
  • QRコード(トラベル&ヘルスフォームで取得したもの)
  • 陰性証明書(14日間自主隔離免除を受ける人のみ)

これらはホノルル空港でも必要です。
荷物の奥にしまい込まず、すぐに提示できるようにしておくのがおすすめです。

なお、ESTA認証情報やQRコードは印刷物でもOKです。
旅行中はトラベル&ヘルスフォームへログインできるよう、パスワードも忘れないように記憶・メモなどしておきましょう。

ホノルル空港での持ち物と検査

ハワイの空港に到着したら、通常の税関や入国審査などの他に、現在はCOVID-19に関する検査が実施されています。

まず、到着ゲートでサーモグラフィーによる検温が行われ、入国審査が行われます。
その後、手荷物をピックアップし、税関を経てから❝新型コロナウイルス検査デスク❞において事前申告の内容や書類のチェックが行われます。

それぞれの場所で必要なものが異なるので、下表のように準備しておきましょう。

提示するもの入国審査エリア新型コロナウイルス
検査デスク
パスポート
ESTA
QRコード
陰性証明書

(14日間自主隔離免除の場合)
ハワイ州新型コロナウイルス情報サイトより作表

ホノルル空港で必要なものは出国時にチェックを受けたものと同じです。
検査官の指示に従って提示してください。

なお、ホノルル空港での検温で38℃以上の発熱やCOVID-19が疑われる症状が見られた場合は、PCR検査を受けることになります。
その際、結果が出るまでの24~48時間は滞在先での自己隔離が必要です。

陰性証明書を持っていても陽性だった場合は14日間の自己隔離が必要になるので、注意してください。

ハワイでの過ごし方

無事にホノルル空港を通過できたとしても、それで終わりではありません。
ハワイ滞在中もトラベル&ヘルスフォームへの対応が必要な場合があります。

ハワイでの過ごし方は陰性証明書の有無によって異なるので、きちんとイメージしておくことが大切です。

陰性証明書を取得済みの場合

ハワイ州指定の陰性証明書を持参し、空港での検温およびトラベル&ヘルスフォームの申告内容に問題がなかった場合は、そのままハワイでのステイを楽しむことができます。

ただし、コロナへの感染防止対策は各自で怠らないように注意してください。

  • マスクの着用
  • こまめな手洗い・消毒、うがい
  • 手で顔を触らない
  • 3密を避ける

これらの注意事項は日本でもハワイでも同じです。
ただ、旅行中は他のことに気を取られがちになるので、気を緩めないようにしましょう。

なお、ハワイ州では観光スポット・商業施設などで様々な感染防止措置を取っています。
入場・入店する際は係員の指示に従い、適切な行動をとってくださいね。

また、ハワイ滞在中に体調の変化があった場合は自主隔離を行い、専門機関の指示を仰ぎましょう。
各機関(現地医療機関、日本領事館、旅行会社、航空会社)の窓口は次のリンク先に掲示されています。

PCR検査の結果待ち/陰性証明書未所持の場合

ハワイ州指定の方法でPCR検査を受けたものの、検査結果が出る前に出国の日を迎えてしまうケースもありますね。
また、ハワイで14日間の自主隔離を行うという人もいるかと思います。

いずれの理由にせよ、ホノルル空港到着時に陰性証明書を持っていなければ、滞在先で自主隔離が必要となります。
ただし、その日数は状況により異なります。

  • 陰性証明書を取得せずに渡航した人 : 14日間の自主隔離
  • 所定のPCR検査を受け、結果待ちの人 : 陰性証明書が取得し、できるまで自主隔離

そして、どちらの場合も自主隔離期間は『トラベル&ヘルスフォーム』内の❝Daily Check-ins(デイリーチェックイン)❞が必須とされています。

到着した日から自主隔離が終了する日(14日間もしくは陰性証明書の登録手続き完了日)まで、毎日欠かさずチェックしましょう。

チェック時はトラベル&ヘルスフォームへアクセスし、ログインしなければなりませんね。
ホテルなどの無料Wi-Fiを利用しないと、データ通信料が発生するので注意してください。
もちろん、ログイン用のパスワードを忘れずに。

自主隔離終了後は、前項でハワイの過ごし方を紹介していますので、感染対策を怠らずに楽しみましょう。

自主隔離とは

ハワイで自主隔離が必要な場合、具体的にどうすればよいのでしょうか?

まず、ホノルル空港を出たらどこへも立ち寄らず、まっすぐ宿泊先のホテルへ向かってください。

ホテル到着後は自室で待機し、緊急の医療が必要な場合を除いて外出することはできません。
ホテル内であってもレストラン・ジム・プールなどの施設を利用することはできません。

また、自主隔離している人の部屋に入れるのは、同世帯者と医療関係者のみです。
…となると、食事はルームサービスをドア前に置いてもらう感じでしょうか。

これらのハワイ州政府が定める自己隔離の義務に従わない場合、罰金および罰則が科せられる恐れがあります。
厳守してください。

そして、毎日欠かさず、前述の❝Daily Check-ins❞でチェックしましょう。

日本の空港 到着後の流れ

現在、ハワイを含めたアメリカは入管法に基づく『入国拒否対象地域』に指定されています。

このため、到着した日本国内の空港で所定の検査・手続きを受けなければなりません。

具体的には、

  • 機内で配られた質問票などの記入・提出
  • 唾液採取による抗原検査(または粘液採取によるPCR検査)

が行われます。

陰性が確認されると、その証明である赤い紙を受け取り、入国審査時に提示する必要があります。

抗原検査は十数分で結果が出ますが、唾液が必要量採取できなかった場合はPCR検査となります。
PCR検査は判定までに24時間以上必要なので、指定の場所で待機することにるので留意してください。

入国審査をパスしても、通常の生活に戻るまで次項の注意が必要です。
併せてご確認ください。

帰国後の注意

ハワイ旅行が終わり、日本へ帰国したらどうすれば良いのでしょうか?

2020年11月現在、帰国後は翌日から14日間、自宅等での待機が日本政府から旅行者へ要請されています。
これは国内へ新型コロナウイルスを持ち込まないために必要な水際対策です。

具体的には日本到着後、空港から自宅へは公共交通機関を使わず、家族や会社の送迎、または自家用車やレンタカーを自分で運転する、ハイヤーを手配するなどして、待機場所へ移動することが求められています。

また、14日間の待機は検疫所長が指示する場所で行うことになりますが、基本的には自宅です。
事情によっては親戚の家、友人の家なども可能です。

ただ、同居家族などがいる場合、万が一の家庭内感染を防ぐため、ホテルやウィークリーマンションなどを予約しておく方が良いかもしれません。

前述の移動手段が確保できない場合、空港近くのホテルを利用するのもOKです。

つまり、ハワイへ渡航するには、ハワイ州のトラベル&ヘルスフォームによる手続きだけでなく、

  • 人との接触が断てる14日間の待機場所
  • 待機場所までの移動手段(公共交通機関を除く)

を確保しておくことも必要となるのです。
そして、入国後14日間は管轄の保健所から電話又はメールによる健康状態の確認が毎日行われます。

このように、ハワイ渡航時は自己隔離が免除されても、帰国時の待機は避けられません。
旅行代理店によってはハワイでの滞在先と帰国後の待機場所をセットにしたプランや、送迎付きのプランを売り出す動きも見られます。
上手に活用したいですね。

なお、2020年11月1日より「7日以内の出張」であれば条件付きで帰国後14日間の待機措置が免除されるようになりました。

いずれの場合でも、咳や発熱などの症状が出たら、まず帰国者・接触者相談センターに電話し、指定された医療機関を受診してください。

おわりに

日本人の海外旅行先として不動の人気を誇るハワイ。
コロナ禍にあって厳しい渡航条件が加わる中、日本人に対する緩和措置が発表され、注目を集めています。

ハワイ州指定の方法と書式でCOVID-19の陰性証明書を提示することが条件ですが、それ以外にも『事前検査プログラム』として様々な申告が必要です。

一方で、帰国後もコロナ以前とは異なり、空港到着時の申告と検査、14日間の待機、移動手段の確保などが必要となっています。

このような渡航システムの変化を正しく知り、渡航するかどうかを決めることはとても重要だと思います。
この記事がハワイを愛する人の手助けとなりますように。

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